ペット火葬
2021年08月03日

ペットを自分で火葬は違法?業者の火葬や自分でできる葬送方法とは

ペットを自分で火葬すると違法となるおそれがあります。近所の方々に不快感を与える可能性も高く、やめておいたほうがいいでしょう。では、自分で行える、合法な葬送方法とは何でしょうか?それは土葬です。しかし、土葬にも法律がからむ決まりごとがあり、近所への配慮も必要です。業者の火葬やその後の供養方法も合わせて解説します。

この記事の監修者

齋藤 鷹一 氏

大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事

ペット葬儀業界の透明化を目指し、2017年より大森ペット霊堂で代表を勤めた。動物への愛情を訴え続け、現在は命を救う活動に専念をする。亡くなった命にも生きている命にも同等の尊厳を持たなければペットの仕事をしてはいけないと感じている第一人者。
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亡くなったペットを自分で火葬して良いの?

ペットの葬送方法の中でも、近年は火葬が当たり前になってきています。
2021年3月に行われたシェアリングテクノロジー株式会社によるアンケート結果を見ても、火葬を執り行う方が83%と多く、土葬は17%でした。(※1)

昭和初期はペットの葬送方法と言えば土葬でしたが、こうして火葬が主流になってきているのは土葬する場所の問題や臭いの問題など、さまざまな理由があります。

そうして考えると、ペットが亡くなった後、火葬を行う方が良いことはわかりますが、かと言って、自分で火葬して良いものではありません。

火葬を自分で行うのは法律に違反するおそれがあります。

自分で火葬するのは違法

亡くなったペットを自分で火葬するのは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下廃棄物処理法)に違反する可能性のある行為です。

この行為は、廃棄物処理法の「第四章 雑則」のうち、第十六条の二に「焼却禁止」として記載されています。これを抜粋しましょう。

【引用】

何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。
一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却
二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却
三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの

※2

法律上、残念ながらペットのご遺体は、通常は廃棄物に該当します。そのうえ、前述の廃棄物処理法に記載された「次に掲げる方法による場合を除き」というものにも、ペットのご遺体を自分で火葬することは該当しません。

したがって、ペットのご遺体を自分で火葬することは、原則として廃棄物処理法に違反するおそれのある行為です。

そして、廃棄物処理法には罰則があり、以下のように記載されています。
「五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」

このように、ペットのご遺体を自分で火葬することには、上記の罰則が適用される可能性があります。絶対にやめましょう。

自分でできる合法な葬送方法はあるの?

では、自分でペットのご遺体を火葬できないのなら、自分でできる葬送方法とは何でしょうか?
 
それは、土葬です。
 
今や前述のアンケートのように、17%にまで落ちこんだ土葬ですが、自分で出来てお金がほとんどかかりません。
ただし、土葬にはさまざまな制約があるので、細かく解説していきましょう。
 

自宅の庭に土葬

まず、土葬をする際は必ず自分の土地で行う必要があります。
自宅が自分の私有地である場合は、できるだけ自宅の庭に埋めてあげた方が良いでしょう。その理由は、まめに手を合わせ、話しかけてあげられるところの方がご供養を行いやすいためです。
自分の土地だからと言って遠方に土葬してしまうと、満足に供養ができず無縁仏のようになってしまうでしょう。
 
ただし、自宅の庭だからと言って、自由に土葬できるわけではありません。
近隣などへの配慮が必要です。
土葬は、臭い・害獣・害虫・土壌汚染・水質汚染の可能性がある行為です。
特に、近隣に農地や河川、ダム、湖などがある場合は、土葬はおすすめできません。土壌汚染や水質汚染、風評被害の可能性も否めないためです。
 
筆者は子供の頃、ハムスターやうさぎを土葬しました。
同時に、カラスや野良猫が異常に来ていたことも覚えています。あれは今思えばこういうことだったのかと、反省するしかありません。
 

プランター葬

小動物の土葬なら、プランター葬が可能です。これなら自分の土地がなくてもできるので、誰にでも簡単にできるでしょう。
 
しかし、プランター葬にも臭いの問題が付きまといます。
小動物のご遺体でも、土に還るまでには相応の時間がかかるので、その間、臭いが発生することが考えられます。だからと言ってベランダに置いてしまうと、害獣被害が発生する恐れはもちろん、近隣にも臭いの問題が出てきてしまいます。
 
以上のように、土葬という方法が近年選ばれにくいのは、現代の生活環境では難しい方法だから、というのも一因だと考えられます。

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火葬する場合は業者か自治体に委託すること

ペットの葬送は、現代では火葬が最適だということがわかりましたが、自分で火葬するのは法律違反となるおそれがあります。

では、ペットのご遺体はどこで火葬すれば良いのでしょうか?

それは、民間業者か自治体です。
それぞれについて詳しく解説していきましょう。

個別火葬

まず、民間業者に頼むと個別火葬と合同火葬が選べます。まれに自治体でも選ぶことができるところもありますが、ほとんどの自治体は合同火葬です。

個別火葬とは、名前の通りご遺体ごとに火葬していく方法のことで、人間の火葬と概ね同じです。
ご遺体1体につき1つの火葬炉で火葬を行うため、ご遺骨を骨上げすることもできます。
骨上げした場合はご遺骨を手元に残すことになるので、その後の供養方法も考えなければなりません。

合同火葬

合同火葬はご遺骨が戻らないことが一般的です。

なぜなら、名前の通り何体かのご遺体を一緒に火葬することでご遺骨が判別できなくなるため、骨上げができないからです。

火葬後の供養方法は、業者によって違います。

業者が用意した専用の供養墓で供養されることもあれば、動物霊園などの供養墓で供養されることもあります。

これは火葬した業者により違うので、合同火葬を選ぶ際は、その後の供養方法まできちんと調べてください。後からお参りをしたいという場合は特に、通える範囲か否かも確認しておきましょう。

自治体の合同火葬

自治体は多くのところが合同火葬を採用しています。

段ボールにご遺体を入れ、直接持参するところが多いですが、回収しに来てくれるところもあります。

また、前述の通り自治体でも個別火葬、骨上げまでしてくれるところもありはしますが、現状とても少ないです。お住いの自治体で確認してください。

また、自治体の火葬はとても安いですが、通常はご遺体を廃棄物として処理しますので、火葬炉は使わず、燃えるゴミと一緒に焼却されるところもあるほどです。そのため、心情的におすすめできる火葬方法ではありません。

愛するペットを手厚く火葬してあげたいのなら、民間業者に依頼してください。
民間業者がおこなう火葬の場合は、ペットのご遺体を廃棄物として取り扱うことはありません。
これは「動物霊園事業に係る廃棄物の定義等について」という通知に記載されています。

一部を抜粋しておきましょう。
「照会に係る動物霊園事業において取り扱われる動物の死体は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第一項の廃棄物には該当しない。」

これにより、ペット火葬業者は、ペットのご遺体を法令上の廃棄物として取り扱う必要がありませんし、ご遺骨も廃棄物には該当しなくなります。(※3)

監修者コメント
齋藤 鷹一
大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事

一任個別葬は、時間に余裕がない方から多く選ばれます。ただ、やはり大切な家族を最後までお見送りしたいと思う家族から立会個別葬を選びます。
どちらのプランも1匹で火葬しますのでお骨を単体で残すことが可能なプランです。

業者で火葬したあとの供養方法は?

業者でペットのご遺体を火葬した場合、その後の供養方法について悩むことでしょう。

その後の供養方法は、以下の5つの方法から選べます。

  • 納骨
  • 埋骨
  • 手元供養
  • 散骨
  • 遺骨を引き取らない

それぞれ詳しく確認していきましょう。

納骨

火葬して骨上げした後のご遺骨は、お墓や納骨堂に納骨することができます。

お墓はペット霊園か、人間と一緒に眠れるお墓、人間の霊園内にある供養塔などです。
納骨堂はペット霊園にもありますし、人間用の納骨堂の中にある供養塔も選べます。

まれに、寺院墓地にも供養塔がありますので、飼い主様がお参りしやすいところに依頼すると良いでしょう。

ペット霊園では火葬できる施設もあるので、火葬と納骨をセットで依頼すれば安くなるプランもあります。ただし、ペット霊園は基本的にペットだけが入れる霊園なので、人間が亡くなった後一緒に納骨することは原則できません。

埋骨

埋骨とは、火葬したご遺骨を埋めることを言います。

方法は土葬と同じですが、火葬してあるため土に還るまでの年数が減らせますし、基本的に臭いがありません。
そのため、害獣や害虫の発生も抑えられ、格段に被害を減らすことが期待できるので、自宅の庭で埋葬したい方におすすめです。

ただし、ご遺骨にしたからと言って全く被害がないとは言い切れません。

必ず近隣への配慮や、害獣や害虫の発生を抑える方法を取った上で、埋骨してあげてください。
愛するペットを安らかに眠らせてあげるためにも、避けられる近隣トラブルは避けましょう。

手元供養

民間業者の火葬をして引き取ったご遺骨は、手元供養することもできます。

骨壺は骨壺カバーに入れることで埃や虫から守ることができますし、インテリアに合わせることも可能です。

供養台や仏壇は必ずしも必要なものではなく、手元供養の方法は自由です。

筆者の愛猫の場合は写真とご遺骨を並べ、毎日水やカリカリをお供えしていました。
特に手元供養のグッズで購入したものはありません。

もちろん、供養台などのグッズをしっかり購入して供養することも可能です。
自分で供養台を作るのも良いかもしれません。
愛するペットのことは飼い主様が一番ご存じのはずです。何をしてあげたら喜ぶのかを考え、供養してあげてください。

ただし、手元供養はお金がかからない反面、デメリットがあります。

それは、ペットロスが長引く可能性があることと、供養する人がいなくなったときのことの2つです。

手元供養はいつも身近にペットがいてくれるため、ペットが亡くなったことをなかなか受け入れられなくなることがあります。
筆者自身も愛猫が亡くなってすぐ手元供養しましたが、しっかり気持ちを切り替えられたのはお墓を建ててからでした。

毎月お墓に行って供養し、帰る。この行動は意外と気持ちの切り替えに役立ちます。
ペットロスかどうかは自分ではわからないこともあります。ペットロスが長引いている人がいると感じたら、まわりの方もぜひ、助けてあげてください。

そして、手元供養のもうひとつのデメリットは、供養する方が入院したり、亡くなったあと、供養する方がいなくなることです。

供養する方がいなくなると、ペットのご遺骨は無縁仏となります。下手をしたら遺品整理され、ご遺骨がゴミとして処理されることすら考えられるでしょう。

このようなことにならないためには、手元供養は一時的なことにするか、家族に頼む必要が出てきます。

筆者の場合、手元供養した愛猫のご遺骨は、現在、人間と一緒に眠れるお墓に納骨しています。それも、永代供養つきのものにしました。
年間管理料が一定期間払い込まれなかった場合、自動的にお墓はしまわれ、ご遺骨は永代供養墓にまわります。

永代供養墓は合祀ですが、ペットと人間一緒に合祀されるとのことで、永代供養になった後も離れることはないそうです。

手元供養はとても手軽な反面、デメリットがしっかりあります。
できるだけその後のことを考えて、供養してあげてください。

散骨

民間業者で火葬したご遺骨は法令上の廃棄物に該当せず、散骨が可能です。

ただし、どこにでも散骨して良いわけではありません。

ペットの散骨に関しては、これを規定する明確な法律はありません。
そのため、どこに散骨をしても節度をもっておこなう限りは法律違反にはなりませんが、条例で散骨を制限している自治体もありますので、事前に良く調べてからおこなってください。

近隣への配慮も十分におこなってください。
散骨を目撃したり、散骨している後ろを歩いたりしたいでしょうか?
散骨を家の前にされたら、ご遺骨が風に舞って洗濯物につくかもしれません。知らずに踏んでしまうかもしれないです。

どう思うかは人それぞれですし、ペットが好きだった場所に散骨してあげたいと思う気持ちも理解できます。しかし、動物が嫌いな方もいれば、自宅周辺には撒いてほしくない人もいるかもしれません。

例え自分の家の周りに散骨したとしても、近所の目や近所の人の気持ち、通行人の気持ちなどを無視して良いわけではありません。

ペットが好きだった公共の場所に散骨する場合は、少なくとも近隣住民へ断りを入れておくことをおすすめします。

「早朝なら誰にも見られないから大丈夫」ではなく、こっそりやらなければならない程グレーゾーンな方法は、亡くなったペットも喜ばないのではないでしょうか。

ペットのご遺骨を散骨するなら、霊園内の散骨か、海洋散骨をおすすめします。

もちろん、自宅の庭に散骨することも可能ですが、これも近隣住民への断りを必要とします。
できるだけ、近隣トラブルになりにくい場所や方法を選びましょう。

遺骨を引き取らない

火葬した後のことを考えられない場合は、ご遺骨を引き取らないことも可能です。この場合は、合同火葬を選んでください。

合同火葬の方が個別火葬よりも安価に済ませられますし、他のペットと一緒に合祀されることで寂しくないと考えることもできます。

合同火葬も立派なご供養です。後でご遺骨の供養方法に悩んでしまうよりも、ペットも安心して眠れるのではないでしょうか。

まとめ
  • ペットの火葬を素人が行うのは法律に違反するおそれがある
  • 自分でできる葬送方法は土葬
  • 土葬のデメリットは、臭い・害獣・害虫・土壌汚染・水質汚染の可能性があること
  • ペットの火葬は業者か自治体に委託する
  • 業者で火葬した後の供養方法は、納骨・埋骨・手元供養・散骨・遺骨を引き取らないの5つの方法から選ぶ
監修者コメント
齋藤 鷹一
大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事

ペットの火葬には様々なプランがあります。大きく分ければ立会、一任個別、合同の3種類でありますが、それだけでなくどんなお見送りをしたいかをお伝えください。
火葬を後悔なくする為には、どのような施設で行うかも大事ですが、ご自身の納得する形でお見送りができたか否かがポイントです。
どんな無理難題だとしても、まずは一度ご相談していただくことが良いと思います。

参考文献

※1:あなたはペットとお墓に入りますか?令和時代のペット供養はどのように行われるべきか調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000015832.html(参照2021-8-3)
※2:和四十五年法律第百三十七号 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000137(参照2021-8-3)
※3:動物霊園事業に係る廃棄物の定義等について
https://www.env.go.jp/hourei/11/000296.html(参照2021-8-3)

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この記事のライター

竹田 恵

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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