ペット葬儀
2021年07月02日

ペットを土葬する方法~土葬は法律や注意点を知ってから行おう~

ペットを土葬する場合、事前に法律や注意点を知っておく必要があります。なぜなら、法律上ペットのご遺体は原則として廃棄物扱いであり、特に廃棄物処理法に関わるからです。また、土葬は近隣への配慮も必要です。他にも土葬の方法などについてまとめたので、ぜひご一読ください。

ペットを土葬する前に知っておきたい法律と土に還る期間について

近年、ペットが亡くなったあと火葬をする方が増えてきましたが、土葬がなくなったわけではありません。

シェアリングテクノロジー株式会社が、2021年3月22~23日に実施したインターネット調査によると、全体の17%の方が土葬を選択されているそうです。(※1)

火葬なら業者や自治体に頼むことができますが、土葬は飼い主様自ら行う葬送方法なので、やり方が決まっているわけではありません。

土に完全に還るには、長い時間がかかります。できるだけこの期間を短くしてあげるにはどうしたら良いのか、土葬する前に知っておくべきことは何なのか、詳しく解説していきましょう。

廃棄物処理法や刑法を知ろう

土葬の方法を解説する前に、まず知っておきたいことがあります。
それは、法律です。

どんなに愛したペットでも、廃棄物処理法第2条第1項、第2項によって、ペットの亡骸は一般廃棄物だと定められています。(※2)
そして、廃棄物処理法第5条には、「何人も、公園、広場、キャンプ場、スキー場、海水浴場、道路、河川、港湾その他の公共の場所を汚さないようにしなければならない。」とも記載されています。

この2つの条文からわかることは、ペットのご遺体を公共の場所に放置あるいは埋葬してしまうと、廃棄物処理法違反になるおそれがあるということです。
もちろん、他人の土地で埋葬をするのも同じです。

そしてもうひとつ、大切な法律があります。
それは、刑法 第143条第1項の「水道汚染」です。(※3)

水源となる場所や川、湖、沼などやその周辺に土葬してしまうと、菌や虫が発生することで水質が汚染される可能性があります。そうなると、その気がなくても罪に問われてしまうおそれがあります。

それだけではなく、生前に食べた物や飲んだ薬などの化学物質が川などに流れ出してしまうことが考えられます。
これら化学物質は有害物質である可能性も否めません。これにより近隣の農作物の汚染だけでなく、最悪の場合農家などへの風評被害に繋がる恐れもあり、損害賠償請求などに繋がることもあるため、むやみに土葬するのはやめましょう。

もちろん、「ペット」にはカブトムシや蝶、爬虫類なども含まれます。
例えば、子供が飼っていたカブトムシが亡くなって、学校の校庭に埋めるのも厳密には不法投棄のおそれがあります。

ペットを土葬する際は、自分の土地で行ってください。

ご遺体の土葬は場所を考えて行おう

ご遺体が土に還るには、長い時間がかかります。

自分の土地に土葬する場合、引っ越しや飼い主の逝去または入院などがあると、供養してくれる人がいなくなってしまい、無縁仏となってしまいます。

そして、その土地が売却される場合、工事や庭の手入れなどで土を掘り返すこともあるでしょう。するとご遺体やご遺骨が出てきてしまい、最悪の場合、訴訟に発展することもあるかもしれません。

そのため、どうしても引っ越しや逝去などで土葬した土地を売却せざるを得ない場合は、売却する不動産会社に一言断っておくことをおすすめします。

また、自分の土地に土葬する場合でも、畑や水道管が近くにあるなら、やめておくことをおすすめします。

なぜなら、ご遺体が腐敗する際に菌や虫が発生し、土壌が汚染される可能性があるからです。衛生的によくないことなので、やめておいた方が無難です。

土葬は周辺住民への配慮が必要

例え自分の土地に土葬するときでも、周辺住民への配慮は必要です。

ペットのご遺体をそのまま土葬するということは、虫や菌が発生するだけではありません。臭いも発生しますし、猫やカラスが群がりやすくなります。

そして、猫やカラスが群がるということは、糞尿被害や近隣のペットへの被害も考えられるため、周辺住民への配慮は絶対に必要です。

飼い主様にとっては愛するペットのご供養なので、臭いを我慢できたとしても、他人にとっては動物の死骸にほかなりませんし、動物が苦手な方もいます。

土葬の際は「ペットのご遺体を土葬する方法」で解説する、周辺住民への配慮を必ず行ってください。

ペットのご遺体を土葬する方法

土葬をする際に考えなくてはならないのは以下の3点です。

  • 場所
  • 臭いや害虫・害獣の発生
  • 土に還る時間をできるだけ短くすること

特に場所に関しては前述した通り、法律に抵触する恐れがあるため、必ず自分の土地で行ってください。
そして、配管が周囲になく、日当たりと湿気が適度にある場所を選びましょう。
日当たりや水はけが悪いところや、風雨の当たりが強いところはやめてください。

庭がなく、ハムスターなど小動物のご遺体であるならば、プランターで土葬することも可能です。
ただし、プランターで土葬するとどうしても臭いの問題と、土が少なく土に還りにくいというデメリットがあります。

臭い対策のつもりでペットを土葬したプランターをベランダに置いてしまうと、カラスや猫がやってくるかもしれませんし、隣人にまで臭ってしまうとトラブルに発展しかねません。

プランター葬は、これらのデメリットを理解したうえで行ってください。

自宅の庭で土葬する方法と、プランターで土葬する方法を詳しく解説していきましょう。

自宅の庭

1:穴を掘る

穴の広さはペットの大きさに合わせますが、できるだけ深く掘ることをおすすめします。

ポイント:穴を掘る前に水を撒いておくと比較的楽に掘れる

2:石灰を撒く

石灰はご遺体が土に還るのをうながしつつ、殺菌防臭効果が期待できます。これは、周辺住民への配慮となるため、必ず行うと良いでしょう。

ポイント:ペットの体重と同じ重さの量の石灰を用意して、その半分を穴の底に撒く

ポイント:石灰が手に入らなかったら、腐葉土を撒く
腐葉土は微生物の働きを活性化させ、ご遺体が土に還るのを助けます。防臭効果はありませんが、ペットのためになるでしょう。

3:ご遺体を穴に寝かせる

ご遺体と共に首輪や洋服、おもちゃ、おやつなどを一緒に入れたいと思われる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、化学繊維や化学物質は腐食しにくいため、土に還りにくい素材です。そのうえ、土壌汚染につながる可能性があるため、やめておきましょう。
おやつなどの食べ物は土には還りますが、虫や害獣が掘り返すきっかけを作ってしまうため、食べ物も入れないようにしてください。

ポイント:ご遺体をタオルなどで包むと臭い予防になる
ご遺体をタオルなどで包むと土に還るのに必要な時間は長くなります。それでも包みたい場合は、オーガニックコットンや麻でできた、天然素材100%のタオルや手ぬぐいを利用しましょう。

4:ご遺体に土をかける

ご遺体の上にも残った石灰か腐葉土、もしくはその両方をかけ、土を盛ってください。

ポイント:炭があれば一緒に入れるとより消臭効果が期待できる

5:植物やモニュメントを置く

盛った土のすぐ側に、植物やモニュメントを置いて目印にしましょう。植物を植えれば樹木葬になります。

ポイント:お花を植えるときは花言葉を意識して選ぶと良い(※4)

プランター

プランター葬を行うときは、なるべく陶磁器で深めのプランターを用意してください。

①鉢底ネットと軽石を敷く

底に穴のあるプランターの場合はまず、鉢底ネットを敷いてください。そして、軽石を敷きます。穴が無いプランターなら、軽石だけで大丈夫です。

②腐葉土を入れる

プランターの3分の1まで腐葉土を入れます。

ポイント
ポイント:園芸用の土と1:1で混ぜても可

③ご遺体を寝かせる

プランター葬は土の量が少ないため、ご遺体は布などで包まない方が土に還りやすいでしょう。

ポイント
ポイント:どうしてもそのままご遺体を寝かせたくない場合は、藁や葉っぱを敷いてあげる

④腐葉土と肥料をかける

腐葉土と肥料は混ぜずに順番にかけてください。

⑤鉢底ネットを敷く

植物の根でご遺体を傷つける恐れがあるため、鉢底ネットを敷いて守ってあげましょう。

⑥腐葉土をかぶせて、植物の種を植える

腐葉土と園芸用の土を1:1で混ぜたものでも構いません。

おすすめは火葬をしてからの埋葬や供養

ここまで土葬に関して解説しましたが、土葬にはどうしても以下の問題が付きまといます。

  • 場所
  • 臭いや害虫・害獣の発生
  • 土に還るのに長い時間がかかる

これらの問題を改善するには、火葬をしてから埋骨してあげることです。
 
火葬をしてしまえば害虫・害獣・臭いの発生は抑えられますし、土に還るまでの時間も短縮できます。そうすれば、自宅の庭に埋骨する際も安心です。

 

そのうえ、火葬をした方が埋葬方法の選択肢が増えます。
すると、場所に関しても悩む必要が減り、土葬のデメリットがほぼ解決できます。
 
火葬したら、以下の埋葬方法から選ぶことが可能です。

  • 埋骨
  • 霊園や納骨堂への納骨や散骨
  • 手元供養

それぞれに関して詳しく解説していきましょう。

埋骨

火葬した後のご遺骨は、自分の土地に埋骨できます。

火葬は自治体に頼むと返骨されないため、必ずペットに対応した葬儀会社にお願いしてください。

葬儀会社に依頼して火葬する際は、必ず返骨されるプランを選んでください。そして、返骨されたご遺骨を埋骨するときは、骨壺から出して埋骨してください。

方法は前述した自宅の庭へ土葬する方法と変わりません。

霊園や納骨堂への納骨や散骨

ご遺体を火葬すれば、霊園や納骨堂に納骨することも可能です。

近年ではペットと一緒に眠れるお墓や納骨堂もありますので、より選択肢が増えています。

ただし、納骨は他のどんな埋葬方法よりもお金がかかるため、ご家族でよく話し合って決めましょう。ペットが元気なうちから検討し、一緒にお墓の見学に行くのもおすすめです。

また、散骨を選ぶ際は霊園への散骨もしくは、業者に依頼しての海洋散骨をおすすめします。

なぜなら、自宅の庭に散骨する場合でも、近隣へ断っておく必要があるからです。

散骨の際はご遺骨を粉骨(ご遺骨をパウダー状にすること)します。そのため、パウダー状になったご遺骨が風に乗って近隣の洗濯物や家庭菜園などに降りかかる恐れもありますし、そもそも動物が苦手な方もいます。

こうした配慮を欠いてしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性もあるため、散骨する際は霊園か、遠洋にて行う海洋散骨がおすすめです。

どうしても自宅の庭に埋葬したい場合は、ご遺骨を埋骨してあげるのが一番です。

手元供養

手元供養は数ある葬送方法の中でも一番リーズナブルで、自由度が高いです。
なぜなら、手元供養は「方法」が決まっていないからです。飼い主様次第で色々な方法を選ぶことができます。

ただし、手元供養にはデメリットがあります。
それは、飼い主様に入院や逝去などが起きた場合に、無縁仏になる可能性が高いということです。

愛するペットのご遺骨がゴミとして処理されてしまうことも考えられるため、いずれは何らかの埋葬方法を選択した方が無難です。

そのうえ、手元供養はいつでも一緒にいられるという安心感がある反面、なかなかペットロスから立ち直れなくなる可能性もあります。

手元供養を選択するなら、これらのデメリットをしっかりと理解しておいてください。

なお、手元供養は供養台や仏具など、さまざまなグッズが売られているので、好みのものを購入することが可能です。

因みに、筆者は猫を手元供養したことがありますが、グッズは一切購入しませんでした。
骨壺にはカバーをしておいた方が安全ですが、このカバーは葬儀会社のプランに入っていました。

骨壺と写真を飾り、猫が食べやすそうな容器にカリカリやかつお節、お水をお供えし、話しかけたりしていただけです。

現在はペットと一緒に眠れるお墓に納骨していますが、骨壺以外は手元供養していたときと変わっていません。

一旦手元供養をした後でも、他の葬送方法を選べるという点は大きな利点です。ご家族で納得いく葬送方法を選んであげてください。

まとめ
  • 廃棄物処理法によって、動物の亡骸は一般廃棄物だと定められている
  • 一般廃棄物を公共の場所に放置あるいは埋葬してしまうと、廃棄物処理法違反になるおそれがあるため、ペット(虫や爬虫類を含む)を公共の場所に埋葬することは避けた方がよい
  • 水源となる場所や川、湖、沼などやその周辺に土葬すると刑法により処罰されるおそれがあるうえ、最悪の場合は損害賠償請求などに繋がることもある
  • ご遺体が土に還るには、数年から数十年かかる
  • 畑や水道管が近くにある場合は、衛生上土葬を中止する
  • 土葬は虫や菌、臭いが発生し、猫やカラスが群がりやすいため、石灰や炭を用意する
  • 自宅の庭に土葬する際は、配管が周囲になく、日当たりと湿気が適度にある場所を選ぶ
  • 火葬をすれば害虫・害獣・臭いの発生が抑えられ、土に還るまでの時間も短縮できる
参考文献

※1:あなたはペットとお墓に入りますか?令和時代のペット供養はどのように行われるべきか調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000015832.html(参照2021-6-21)
※2:廃棄物の処理及び清掃に関する法律
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admin_info/law/03/pdf/haikibutushoriho.pdf(参照2021-6-21)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000137(参照2021-6-21)
※3:刑法 第143条第1項(水道汚染)
https://thoz.org/law/%E6%98%8E%E6%B2%BB40%E5%B9%B4%E6%B3%95%E5%BE%8B%E7%AC%AC45%E5%8F%B7/%E7%AC%AC143%E6%9D%A1%E7%AC%AC1%E9%A0%85/(参照2021-6-21)
※4:ペットの土葬の方法と注意点【火葬よりも土葬が良いの?】
https://pets-sougi.com/archives/408(参照2021-6-21)

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この記事のライター

竹田 恵

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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