ペット供養
2021年09月24日

ペットのご遺骨は分骨可能?分骨方法やタイミング、適切な容器とは

ペットのご遺骨は分骨可能です。分骨はお釈迦様のご遺骨(仏舎利)でも行った程、古くからあるものなので、安心して行えます。分骨のタイミングはいつがいいのでしょうか?他にも分骨の方法や容器などについて詳しく解説します。

分骨とは

ペットのご遺骨を分骨したいと考えている方が安心できるような知識と方法をご紹介していきます。
分骨は歴史ある供養方法のひとつであり、仏教の開祖であるお釈迦様も分骨されています。(※1)

どんな方が分骨をしているの?

どんな方が分骨を希望するのか、という問いについてはまず、人間の場合で考えるとわかりやすいです。

  • 供養した場所と自宅が離れている
  • 亡くなってもずっと側にいてほしい、側にいたい
  • 散骨あるいは埋骨してほしいと故人が願っていた

まず、「供養した菩提寺などと自宅が離れている」などの理由はとてもシンプルです。
筆者の実家でも分骨をしていましたが、この理由です。

家を継ぐ人が田舎から都会に出てしまい、それでも先祖代々の土地は捨てられないと考えて分骨したと聞いています。

これは、ペットの場合にはあまり当てはまらない理由かもしれません。

「亡くなってもずっと側にいてほしい、側にいたい」という理由は、故人が望む場合を除けば、ペットにも当てはまります。

ペットのことをとても愛していた場合は、亡くなったあとも一緒にいたいと願うのは自然なことではないでしょうか。

「亡くなってもずっと側にいてほしいと願う人が複数人いる」という理由も、ペットにあてはまるかもしれません。

人間の場合で考えてみましょう。
例えば母親が亡くなり、兄妹でご遺骨を分骨し、それぞれの近くで弔う、というケースです。
このようなことはペットであってもおかしくないことです。

ペットは家族全員で可愛がっているケースが多く、アクセサリーなどに分骨して供養する、ということがあっても良いのではないでしょうか。

ペットが自分の意志で複数個所に散骨をしてほしいと望むことはありませんが、ペットが好きだったいくつかの箇所に散骨をする、埋骨をする、というのは有り得るのではないでしょうか。
例えば、自宅で手元供養をしつつ、ペットが好きだった場所の近くにある霊園や海上に散骨をする、などのケースです。

ご遺骨を身近に置いておくことで愛するペットを感じられる、分骨はその一つの手段と言えるのです。

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分骨はペットロスを和らげてくれる?

分骨をしてペットを身近に感じられるということは、ペットロスの軽減につながります。
これは筆者の私見ですが、ご遺骨を大切に扱うということは、ペットが生きていた頃に大切にしていたことにつながるような気がします。

ご遺骨に話しかけ、アクセサリーならお手入れをして、いつまでも大切にするということは、ペットが生きていた頃と何も変わらないのではないでしょうか。

そして、それ以前に行う葬儀や火葬、一部の骨の埋骨や散骨もひとつの区切りとして行えば、全てのご遺骨を手元供養するよりもペットロスは軽減しやすくなるでしょう。

いつも大切にご遺骨の一部を身につけ、たまにお墓参りをする。この行動が気分転換になり、ペットロス軽減につながっていくのではないかと考えています。

分骨のタイミングは火葬のときだけ?

分骨のタイミングはいつでも構いません。ただし、一番おすすめのタイミングは火葬後の収骨(お骨上げ)時です。

分骨したいと考えたとき、すでにお墓に納骨していると、ご遺骨を取り出さなければならないため、経費もかさみます。もちろん、合祀や散骨をしていたら分骨は不可能です。

手元供養をしていた場合なら、後からでも分骨できます。しかし、再度愛するペットのご遺骨を見なければならないのは、心が疲れてしまいがちです。

そのため、分骨のタイミングで一番良いのは火葬後の収骨(お骨上げ)時でしょう。

分骨に適した骨や容器について

分骨をしようと決めたとき、どの骨にするか、どの骨が良いのかわからない、という悩みが出てきます。

分骨の骨に決まりはありません。どの骨であっても大丈夫です。
だからこそ迷いがち、という方は、以下の2つの方法で考えてみてください。(※2)

思い出や好きな部分で骨を決める

まずひとつめは、思い出や好きな部分の骨にすることです。

例えば、鍵しっぽがトレードマークだった猫ちゃんなら尻尾、歩き方が可愛いわんちゃんだったなら足、お尻を振りながら歩いている姿がひょうきんだったならお尻、なかなか乳歯が抜けなくて困ったことがあったなら歯、毎日爪とぎをしていた姿が好きだったなら爪、よく噛まれたから歯、という風に考えてみるのはいかがでしょうか。

もちろん、ペットの体の大きさや火葬環境により、好きだった骨が残っていないこともあります。

そのようなときは、形がきれいに残った骨を分骨する、という方法がおすすめです。

骨壺やペンダントなど容器を選んでおいてから適切な骨を決める

次におすすめの考え方は、「骨壺やペンダントなど容器を選んでおいてから骨を決める」です。

これは、分骨する骨をどこに入れるかにより決めるケースなので、アクセサリーにしたいなら爪や歯など小さい骨に限定されます。
やや大きめの骨壺を使いたいと思うなら、足などある程度大きめの骨でも入るでしょう。
小さめの容器を使うなら、顎の骨やしっぽの一部などを入れることができます。

分骨用の容器は湿気を防げるものにしよう

どのような方法で分骨用の骨を選んだとしても、そのまま置いておくわけにはいきません。

必ず、容器に入れてください。

そのときに必要なのは、湿気を考慮することです。
ご遺骨の大敵は湿気によるカビです。

必ず、湿気が入らない容器を用意してください。
まれに、チャック式のビニール袋にご遺灰やご遺骨の一部を入れ、布袋に入れて持ち歩いている方を見かけますが、これはおすすめできません。

ご遺骨にカビが生えることは絶対に避けたいことです。
必ずきちんとした容器を選んでください。

分骨は手元供養とお墓に分けるべき?

分骨の目的は自由です。
 
手元供養とお墓、あるいは散骨に分けることもできれば、いくつかのお墓にわけることもできます。
 
もちろん、手元供養をしつつ身につける、ということも可能です。
 
これは「どんな方が分骨をしているの?」で触れたような、分骨の理由が大きく関わることです。その理由は人それぞれなので、決まりはありません。
 
飼い主様の思う通りにしてあげてください。

分骨をする際に気を付けること

分骨をする際は、必ず気を付けなければならないことがあります。
 
それは、骨を素手で触らないことと、骨を湿気から守ることです。
 
後者は「分骨用の容器は湿気を防げるものにしよう」で触れましたので割愛しますが、絶対に忘れないでほしいことなので、ここにも記しておきます。
 
では、「骨を素手で触らないこと」の理由は何でしょうか。
ご遺骨を素手で触ると、手指の脂やタンパク、汚れがご遺骨に付着し、カビや菌の餌になるからです。
 
ご遺骨の素手で触れた部分からカビが繁殖してしまうと、ご遺骨にとってもペットにとっても、さらには飼い主様にとっても悲しいことになりますので、絶対にやめて、手袋やお箸を使いましょう。
 
また、高温で焼かれたご遺骨はとてももろくなっている場合があります。
ある程度形がある骨を分骨に使いたい場合は、慎重に取り出すようにしてください。

粉骨することで供養の幅が広がります

ご遺骨は粉骨をすることにより、散骨や小さめの骨壺、アクセサリーに入れることもできるようになるため、供養の幅が広がります。
 
分骨で粉骨が必要になるケースのうち、最も多い理由は、アクセサリーにしたい、という場合です。
 
もちろん、アクセサリーによっては爪や歯など、小さめの骨なら入るものもあります。アクセサリー全てに粉骨が必要になるわけではないため、ご自分が使いたいアクセサリーがあれば、事前に確認すると良いでしょう。
 
粉骨は火葬業者やアクセサリー販売店でもできるところがありますし、粉骨専門店もあります。
ただし、火葬されたご遺骨に限りますので、注意をしてください。
 
また、ご遺骨の状態によっては洗骨・乾燥が必要になることがあります。
 
粉骨を申し込む際は、必ずそのお店の設備を確認しましょう。そして、ご遺骨を宅配便で配送するのが不安な方は、店舗にご遺骨を持参できるかどうかも一緒に確認してください。
中には粉骨に立ち会えるお店もあります。(※3)

まとめ
  • 分骨はお釈迦様がされているほど歴史がある
  • ペットの分骨は主に、「亡くなってもずっと側にいてほしい人」、「亡くなってもずっと側にいてほしいと願う人が複数人いる場合」、「複数個所に散骨や埋骨をする場合」に行われる
  • 分骨はペットロスを和らげてくれる効果が期待できる
  • 分骨のタイミングは火葬のときが一番良いが、合祀や散骨をされていなければ後からでもできる
参考文献

※1:先祖を祀る|お供養 【納骨・永代供養・永代水子供養・先祖供養】 監修 : 東光院 萩の寺
http://okuyo.jp/outline/bunkotsu01.php
※2:ペットの骨を分骨したい!後悔しない方法と準備する容器などをご紹介
https://www.petkasou-happiness.com/column/post_column0074/
※3:ペットの遺骨パウダー加工(粉骨)サービス専門サイト|ペットロスケア専門店「ディアペット」
http://powder.dearpet.memorial/

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この記事のライター

竹田 恵

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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