ペットの介護
2022年01月20日

老犬介護は食事の改善と予防が大切~床ずれや認知症のケアについて

愛犬がシニア期に入ったら、食事を改善することが大切です。食べないときは知育玩具の利用や、外でフードを与えてみるのも有効です。床ずれはグッズを利用しつつ清潔を保つことで予防しましょう。他にも、老犬の留守番や、排せつの工夫などについても記載します。

この記事の監修者

増田 国充 氏

獣医師、防災士、2001年北里大学卒 2007年ますだ動物クリニック開院。診療に東洋医療科を加え、鍼灸や漢方による専門外来を実施。運動器疾患に対して鍼灸による治療を積極的に取り入れ、県内外から症例に対応する。また、鍼灸・漢方等で国内外で講演を実施。動物看護系専門学校非常勤講師兼任。
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愛犬の変化を見逃さない、犬の老化のサインとは

犬は、小・中型犬で10歳、大型犬で8歳からシニア期と言われます。(※1)
もちろん、個体差があるうえ、生活環境や既往歴でも違いがでます。青年期を過ぎたら、老化のサインを見逃さないようにすることが大切です。

特に、7~9歳になると、徐々に運動や遊びの意欲が減り、大人しい分飼い主の愛犬への興味が薄れがちです。
愛犬が要求しないからと言って寝かせてばかりや、ルーティンの散歩だけでは脳も身体も老化が加速します。愛犬をひとりにせず、触れ合うことで体力と心の若々しさを維持しつつ、老化のサインを見逃さないようにしてください。

犬の老化のサインはたくさんあるので、見つけやすいものから探してみましょう。いくつか見つかったら、老後の生活や介助・介護の準備をするとともに、定期的な健康診断も忘れないようにしてください。

生活面のサイン

  • 寝ている時間が増え、活動量が減る
  • ちょっとした段差でも嫌がり、歩幅が狭くなる
  • 散歩時間が短くなる、行きたがらない

身体的サイン

  • 食欲不振、または過食になる
  • 口臭がきつくなる
  • 目ヤニや耳垢・粗相が増える
  • 白髪が増え、毛量・毛ツヤが減り、毛がなかなか伸びなくなる
  • シワや抜け毛、フケ、イボなどできものが増える
  • 皮膚にハリがないor固くなる
  • 目が白く見える
  • 物にぶつかる、壁伝いに歩く
  • 名前を呼んでも反応が遅い、反応しない
  • 食事に時間がかかり、食べ物の好みが変わる

老犬の介護はどんなことが起きるのか?

老犬の介護は、どのような面で必要になるのでしょう。

・足腰が弱くなる
└歩行を補助する
・目が悪くなる、耳が悪くなる
└目的地までの誘導
・トイレに苦労する、粗相をする
└トイレへの誘導や場所の工夫
・夜泣き、何度も食事を欲しがる、昼夜逆転
└認知症に対するサポート
・グルーミングをしなくなる
└シャンプーやブラッシングをこまめに行う
・欲がなくなる、異常に増える、嗜好が変わる
└愛犬に合ったフードづくりや給餌補助に変更
・散歩に行きたがらない
└ハーネスや補助具を使用、無理のない範囲での散歩

症状に合わせた介助を行い、できるだけ自力で行えるようサポートをすることが大切です。※1、2

老犬介護は食事の改善から

飼い犬がシニア期に入ったら、まず食事の改善をしましょう。

最初に行うのが、食べるときの姿勢の改善です。
首を下げて食べると、前足や首に負担がかかるだけではなく、飲み込みにくさがあります。

台の上に食器を置いてあげて、首を下げずに食べられる位置にしてあげましょう。(※3)

シニア期の食事の内容

次に、食事の内容を見直しますが、病気や肥満などがある老犬の場合は、必ず動物病院の指示に従ってください。

シニアに入ると運動量と筋肉量が減るのが一般的です。それなのに、高カロリーの食事を続けると肥満を招き、老化し始めた臓器に大きな負担がかかります。

そのため、どんな老犬でも低脂肪・低カロリーの食事に切り替えましょう。
そして、必要な栄養素ごとに細かくフードを選んでみてください。(※4)

質の高い動物性たんぱく質

犬も歳をとるに従い、筋肉が減っていきます。筋肉を作り、維持するにはアミノ酸が必須なので、高品質のたんぱく質を摂取しましょう。

ただし、健康診断の内容によって、たんぱく質の含有量を調整します。
シニア期に入ったら低たんぱくのフードを選びがちですが、健康で動き回るシニア犬には高たんぱくのフードが必要です。つまり、生活環境や運動量、持病の有無などにより必要とされる栄養要求量が異なるということを意味します。

関節成分

人間と同じく犬も歳をとると関節が弱くなります。
できるだけ関節や骨に関する成分が含まれているフードを選びましょう。

代表的なものに、グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン・ヒアルロン酸、MSM(メチルスルフォニルメタン)などがあります。

消化を助ける成分

シニア期に入った犬は、膵臓や肝臓の機能低下により、胃腸の負担が増えます。

そうなると、下痢や便秘などの不調に陥ることになるため、消化を助ける成分が入ったフードがおすすめです。

乳酸菌や酵素はもちろん、プロバイオティクス(善玉菌)やプレバイオティクス(善玉菌の餌)などが含まれているフードがおすすめです。
胃腸の負担軽減につながります。

消化に負担がかかると疲れやすくなるので、愛犬が疲れやすくなったら特に、消化の良い食事を心がけてあげましょう。

EPA・DHA・オメガ3脂肪酸

健康を心掛けるあまり脂肪分をカットしすぎると、被毛や皮膚がパサパサになり、認知症を招きがちです。

特に、脳は6割が脂肪で構成されています。そのうち25%がDHA(ドコサヘキサエン酸)だと言われていることからわかるように、DHAやオメガ3脂肪酸を摂りましょう。

最近ではオリーブオイルが使用されたシニア用フードや、EPA(エイコサペンタエン酸)・DHAを強化したフードもあります。これらのフードの使用が難しければ、オリーブオイルやサーモンオイルをフードにかけるのも良いでしょう。

ただし、下痢をする場合は量を加減してあげてください。

抗酸化栄養素

老化原因のひとつである活性酸素の除去や、白内障の予防、心臓や腎臓に良いとされるのが、抗酸化栄養素です。

この代表が、ビタミン、フラボノイド、カロテノイド、コエンザイムQ10、セレンなどで、かぼちゃ、ほうれん草、にんじん、ブロッコリー、小松菜、ブルーベリー、りんごなどに豊富に含まれています。

主食が難しかったら、トッピングやサプリメントなどで摂り入れるようにしましょう。持病がある場合はトッピングする際に必ず獣医師に相談するようにしましょう。

水分

シニアになると、のどの渇きを感じにくくなるうえ、水を飲みにいくのを億劫がることもあります。

フードをぬるま湯や犬用ミルク・犬用スープでふやかせば、水分が摂取できるだけではなく、消化を促し、食べる力が衰えた愛犬の助けにもなります。

特に山羊ミルクは脂肪が少なく栄養豊富です。食欲が衰えたときにもおすすめします。
犬用スープに関しても、今ではさまざまな種類が売られています。愛犬に必要な栄養素が入ったもの、消化に良いものなど選んでみてください。

また、フードを苦手とするならウェットフードやチルドミートフードもおすすめです。

シニア期の食事の回数と量

シニア期の食事は、成犬と同じように1日2回にわけて与えることができます。
ただし、一度にたくさんの量が食べられない、消化不良を起こすなどがあれば、少量ずつ1日3回以上に分けることをおすすめします。

特に小型犬は、もともと一度に大量のフードを食べることができません。
複数回に分けることで食欲を維持し、消化機能の負担も軽減できます。

食事量は食欲ではなく、適正量を維持してください。

犬は満腹中枢機能が鈍いため、与えられたフードを食べ続ける傾向にあります。
これは食欲があるから食べているわけではないため、適切量を与えることが大切です。

そして、就寝前や外出前の食事、犬の食事中に出かけることは避けてください。
低血糖や嘔吐、下痢、食欲不振に対応できなくなってしまいます。

また、介護が必要になる高齢期にフードに対する欲求が激しいときは、脳の機能が低下し始めているサインです。食後にカートで出かけるなどして、気分転換をしてあげましょう。

それができないときは、ぬるま湯でふやかしたフードに混ぜて増量してみてください。(※5)

食べないときの食事の工夫

愛犬が食べないときは、以下のことを試してみてください。

  • トッピング(与えすぎない程度に)
  • 人肌に温める
  • 柔らかいフードにする(ぬるま湯でふやかしても可)
  • あえて外であげる

おやつは食べてもフードは食べないときは、おやつをやめてみてください。
食べないからと言って叱るや無理に食べさせる等はストレスがたまるため、やめましょう。

また、引っ越しや同居犬を増やした、飼い主様とのコミュニケーション不足などのストレスがあるときも、犬は食欲を失うことがあります。
この場合はストレスの原因を見つけて、ストレスを解消してあげましょう。

シニア期から老犬期の犬の場合、病気が原因で食べないということもありえます。
これらの症状があるときは、動物病院にいきましょう。

  • 口臭・歯の汚れ・歯茎の腫れ
  • 呼吸が荒い・ゼーゼーとした呼吸・いびき
  • 黄疸
  • 尿の色の異常や尿が出にくい
  • 震え
  • 失神
  • 下痢・嘔吐・血便・元気がない・衰弱
  • 咳・呼吸困難
  • チアノーゼ

病気を防ぐためにも、定期的な健康診断と、フィラリアやノミダニの予防・ワクチン注射などは歳をとっても必要です。

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強制給餌について

愛犬の食欲がなくなり、フードを全く受け付けない、水を飲まなくなった場合は、強制給餌や強制給水をすることもあります。

ここでは、強制給餌の方法をおおまかに記載し、注意点をあげておきます。

  1. 上半身を起こして、頭を高くした姿勢をとらせる(顎だけを上に向けると誤嚥しやすく危険)
  2. スポイトやシリンジで流動食や水を吸い上げる
  3. 口角の横から上唇を軽くめくり、上下の歯の隙間にスポイトの先端を軽く加えさせる
  4. スポイトを軽く押し、数滴ずつ口に流し込む
  5. 流動食の場合、ときどき水を飲ませる(きちんと飲み込みやすい)
  6. 食べ終わったら水で口を湿らせて、口の周りを拭き、口の中をガーゼできれいにする
  7. 20~30分姿勢を維持させ、様子を見る

流動食や水を飲みこまず、口からあふれ出すときは、一旦とりやめてください。
ペースト状のフードなら、指で上あごに塗り付けてもかまいません。

強制給餌を嫌がって拒絶する、吐き出しなどを繰り返すときは栄養失調などが懸念されるため、動物病院にいきましょう。

そして、無理な給餌や給餌量の固執・無理な姿勢・一度に大量の給餌は誤嚥事故の原因となりえます。くれぐれも注意をしてください。(※3)

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老犬介護は予防も大切

シニア期から食事の改善に取り組み、加齢とともに徐々に介護が見えてきます。

介護は必要になってから行うことが多いものの、予防をすることも大切です。
予防は認知症・排泄物の踏み荒らしや排泄物による不衛生・寝たきり・床ずれに対して行います。

認知症の予防

認知症予防は、EPAやDHA、抗酸化栄養素(特に緑黄色野菜に多く含まれるフラボノイド、ビタミンE・C、β-カロチン)の摂取と共に、脳に刺激を与えるのが一番です。
以下のことを生活に取り入れ、メリハリのある生活をしましょう。(※6)

万が一認知症になってしまっても、良い刺激のある毎日は認知症の進行を緩和させるので、続けてください。

  • 散歩コースや時間を定期的に変える
  • 散歩中の歩く速さを変える
  • マッサージで刺激を与える(優しくなでるだけでも効果的なので、強くしないように)
  • お出かけをして初めての場所や久しぶりの場所にいく
  • スキンシップをして、声掛けをする
  • 「おすわり」などのしつけの基本を1回5分、1日3回行う(体に負担がないように)
  • 日光浴をさせ、美しい被毛の維持や抗ストレスホルモンの分泌、体内時計をリセットさせる

ただし、これらは飼い主様が一緒に行うとより効果的です。いっぱい遊んで、「おすわり」などがちゃんとできたらたくさんほめて喜んであげてください。そうすれば、より脳が活性化します。

さらに、マッサージも効果的です。触られると喜ぶので、優しく触れてなでてあげるだけでもかまいません。(※7)

排泄物の踏み荒らしや排泄物による不衛生の予防

老犬に関わらず、衛生状態をキープしなければなりません。
不衛生なまま放置するのは、犬にも人間にも悪い環境です。不衛生な状態は、感染症にかかる可能性が高くなり床ずれの傷が悪化してしまうこともあります。水の要らないシャンプーやペット用の除菌グッズは必ず用意しておきましょう。

どうしても仕事などで面倒を見られないときは、おむつなどを使用してください。

飼い主様がいてもトイレに間に合わないようなら、トイレシートを敷いたケージを使い、排泄が終わるまで犬を入れておくのもひとつの手です。

そして、肛門周りや後ろ足、尻尾の毛は短く切りそろえることをおすすめします。すぐに伸びてきますので、できればバリカンを用意しておくと良いでしょう。

嘔吐や食べこぼしにもすぐ片付けましょう。
また、食事が終わったら必ず犬の口周りを拭い、口の中をガーゼできれいにしてあげましょう。

愛犬がよくいる場所に赤ちゃん用防水シーツを敷き汚れたら交換するのもおすすめです。

寝たきりの予防

人間と同じく、犬も加齢により運動量が落ちます。これは普通のことですが、そのままにしてしまうと寝たきり状態になる可能性があります。

寝たきり予防は質の良い食事を摂り、適度な運動をするしかありません。散歩や遊び、食事中の起立維持を続けましょう。

特に散歩は量より質です。ゆっくり歩いて筋肉が付くような散歩をし、できたらほめてあげるとお互いの意欲が向上します。
また、アスファルトだけではなく、土手や芝生、砂利道などを歩き、肉球を動かせばインナーマッスルがきたえられますし、色々な臭いを嗅がせることで脳の活性化にもつながります。

遊びの中でもクッションや布団の上など、柔らかい物の上を歩かせることを、1日1分でも良いから続けましょう。
歩行にふらつきなど不安がある場合には、補助ハーネスなどを着用して、歩行をサポートしてあげると良いでしょう。(※8)

床ずれの予防

床ずれは発症すると大変痛く、出血を伴う辛い症状です。発症の回避のため、必ず予防してください。床ずれの予防は、体位変換とマッサージ、清潔を保つことが重要です。

特に中型犬から大型犬は体重があり負荷が大きいので注意をしてください。

寝たきりになると自分で寝返りができません。体位変換を1~3時間ごとに行いましょう。
背中側を支えて立ち上がる姿勢を作ってから、再度寝かせます。
犬の体重が重いときは、あらかじめ犬の身体の下にバスタオルを敷いておき、一方の端を持ち上げると、犬の身体を立ち上がらせることができるので便利です。

このとき、背中を軸に回転させないでください。内臓に負担がかかります。

また、筋力が衰えると、手足が本来の向き・位置ではなくなることがあります。丁寧に寝かせてあげてください。

血行不良や冷えは、床ずれだけではなく壊死を招きます。
寝返りの合間や寝返りのときに、細部までマッサージをするのが予防に効果的です。
尻尾の先、足の先まで触って、床ずれができていないかチェックしましょう。

そして、寝具や生活場所の通気性や清潔さにも気を付けて、定期的に寝具を洗ってあげてください。

骨が突き出していて脂肪や筋肉が少ない部分(膝関節部分や前足の肘部分・肩・腰骨・頬)は医療用の厚手サポーターや床ずれ防止クッションかマット・バスタオルを丸めたもので保護します。
骨同士がぶつかりあって皮膚の血流が悪くなり、床ずれにつながるためです。

ドーナツ型クッションを使用する際は、穴部分に圧が集中するため、まめに位置をずらしてください。(※8)

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2022年01月27日
犬の床ずれについて~予防法やグッズの選び方、寝返り介助など~
監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

予防医学という言葉があります。一般的にはワクチン接種などによる感染症の予防がイメージされますが、広い意味で解釈しますと、健康増進、病気やケガの早期発見と治療、そしてこれらの早期機能回復の三本柱で構成されます。この考え方はこれから訪れる加齢による機能低下を防ぐうえで重要なポイントを押さえています。まずは、健康な状態を維持することです。適度な運動や、ライフステージに合わせた食事と栄養管理、感染症対策といったものです。病気の中には、ある程度進行しないと症状として現れないものがあります。そのため、私たちが人間ドックを行うのと同様に定期的な検診がより重要性を持っていると言えます。病気になってからそれを回復することは、若い時に比べて時間がかかる傾向にあります。そのため、「未病」の段階から様々な養生を行っていくことがより重要性を増していくと考えられます。

老犬介護のポイント

老犬の介護をする際、床ずれや留守番についてはよく悩む部分で、排泄の世話が一番大変です。

負担軽減のため、それぞれのポイントを記載しておきましょう。

床ずれになってしまったときのケアについて

床ずれ予防をしていても、どうしても床ずれになることがあります。
そうなったときは、迷わず動物病院で診てもらい必要な治療をしましょう。

自宅では、体毛を切って床ずれがないか確認して治療しやすいようにすることが第一です。他には、患部を乾燥させないための手作りパッドなどもあります。(※9)

老犬を留守番させるときの注意点

できうる限り留守番はさせないのが一番ですが、仕事や用事などでどうしても留守番させる際は、工夫が必要です。
まずは以下の3点を確認しましょう。

  • できるだけ留守番時間を短くする
  • 部屋内の湿度と温度を最適にする
  • いつでも水を飲めるようにしておく

そして、あとは愛犬の性格に合わせて用意するものを揃えてあげましょう。

徘徊する子ならケージを用意、不安がる子にはテレビやラジオをつけておく、寝たきりの子でも、もぞもぞ動けるなら、敷物などが体にまとわりつかないようにするとよいでしょう。
帰宅したら、留守番できたことをほめてあげてください。(※10)

排泄の世話の工夫

粗相が続くような老犬なら、犬用のおむつを適度に使うことはよいことです。
ただし、あまり長い時間使っていると蒸れてしまいます。

こまめに取り換えることはもちろん、皮膚の状態もきちんとチェックしてあげましょう。

寝たきりの場合は、寝床のマットの上に防水シーツやビニールシートを重ね、その上にトイレシートを置くなどし、漏れを防止します。そして、犬も寝床も汚れた部分を必ずきれいにしてあげてください。

とにかく清潔にすることが大切です。(※11)

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愛犬のお世話は飼い主の幸せがあってこそ

老犬、特に寝たきりや認知症を発症した犬の世話は、とても大変です。
愛する犬の世話をすることは飼い主としての責任でもあります。

犬にとっても、大好きな飼い主といつも一緒にいられることは、幸せです。

しかし、人間の生活は犬の世話だけで完結しません。
介護をしながら仕事や子育て、家事などをしていくと、心も体もやがて疲れてしまいます。飼い主本人の幸せが減少していくと、犬にとっても苦痛でしょう。
犬に当たってしまう、介護の手を抜いたことで事故が起きてしまうことも…上手に息抜きと休息をして、介護に押しつぶされないことが大切です。

家族やペットシッターなどと協力して介護することが不可欠です。
散歩、食事、爪切り、ブラッシング、掃除、通院などを手分けしてやっていきましょう。

ペットシッターや老犬ホームの利用

仕事をしている飼い主なら、仕事中は老犬ホームに預け、休日だけ世話をする、ペットのデイサービスに昼間だけ預けるなどは、特におすすめです。

ペットシッターに散歩を依頼する、外出中の介護や遊びを依頼するのも良いでしょう。
ただし、ペットシッターの場合は、老犬に慣れている人に依頼することをおすすめします。

動物病院の利用

強制給餌に疲れてしまった、愛犬が食事を嫌がることが続いたら、迷わず動物病院にいき栄養剤などを点滴してもらいましょう。

ついでに爪切りや肛門腺の処置を依頼すれば、行うことが減ります。
シャンプーもできる病院なら清潔を維持することも可能です。

また、どんな些細なことでも動物病院の獣医師に相談することでよりよい方法を知ることもあるでしょう。
わからないことや不安なことは、獣医師に電話などで相談しましょう。

動物介護士の利用も可能

動物介護士は、動物の介護を専門にしています。

彼らは、ペット介護施設や動物病院、ペットホテル、ペットショップなどに勤務していることが多く、中にはペットシッターや老犬シッターとして活躍している方もいます。

愛犬の認知症がひどい、寝たきりである、強制給餌が必要、病気があるなど、不安な点があるときは、動物介護士に依頼するとなお安心です。
なぜなら、愛犬が過ごしやすい自宅で介護をしてくれるからです。

監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

「老い」は人間だけでなく犬や猫にも同様に訪れます。いままで当たり前のようにできていたことができなくなるのは、飼い主さんにとっても愛犬にとってもストレスとなるものです。
物事がうまくできなくなりもどかしく感じることがあるかもしれませんが、「我々もいずれ通る道」と捉えて、愛情をもって接していきたいものです。五感、特に眼や耳から得られる情報が制限されるほか、筋肉骨格系の衰えが顕著になっていきます。慣れた環境で、無理をしない程度に運動をして、これまで以上にスキンシップをしていきながら愛情をこめてシニアライフを過ごせるとよいですね。

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まとめ
  • 青年期を過ぎたら老化のサインを見逃さないようにし、見つかったら健康診断を定期的に受診する
  • シニア期に入ったらまず、食べる姿勢と食事の内容を改善する
  • 老犬の介護は床ずれ・認知症・寝たきり・不衛生の予防から
  • 床ずれになったら、動物病院で診てもらう
  • 留守番をさせるときは、できるだけ留守番時間を短くし、湿度と温度を最適に、いつでも水を飲めるようにしておく
  • ペットシッターや老犬ホーム、動物病院、動物介護士をうまく利用して、一人で抱えないように

老犬になっても元気で生活するためには、若い頃から健康維持を心がけることや、老化のサインを見逃さないことなどが大切です。
飼い主さんは、食事や運動、メンタル面などをサポートし、いつまでも元気な愛犬ライフを送りましょう。

よくあるご質問
A
症状やメカニズムは基本的に同じものです
A
犬種によってかわりますが小型中型犬で10歳から、大型犬で7歳から老齢期を迎えます。
A
ペットシッターや老犬ホームの利用を検討しましょう
参考文献

※1:犬の老化と見た目に表れる老化のサイン
https://jp.unicharmpet.com/ja/web-magazine/d_01.html
※2:犬の老化のサインを見逃さない! チェックして、健康で長生き
https://sippo.asahi.com/article/12669314
※3:シニア犬(老犬)の食事 ~シニア犬の食事介助の基本と、具体的なやり方について~
https://www.green-dog.com/media/senior/food/index03.html
※4:
シニア犬(老犬)の食事 ~気をつけたい栄養素~
https://www.green-dog.com/media/senior/food/index01.html
犬の老化のサイン、見逃していませんか?体に起こる現象と生活で気をつけること
https://www.green-dog.com/cocokara/senior_dog/dog-aging-sign_do-you-miss-it_phenomena-occurring-in-the-body-and-things-to-pay-attention-to-in-life-94/
※5:体の変化に合わせて見直そう!シニア犬の食事のポイント
https://www.butch-japan.jp/archives/pecola/seniordog-meal
※6:犬の認知症を防ぐにはどうしたらいいの?
http://teamhope-f.jp/dog/cr/50.html
※7
獣医さんが教える、犬の認知症の主な症状と介護・予防方法
https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/4830/
老犬の認知症予防
https://www.rouken-care.jp/column/20171208/
※8:寝たきり予防!高齢犬との遊び方やマッサージ
https://jp.unicharmpet.com/ja/web-magazine/dog-000013.html
※9:シニア犬・老犬の床ずれ
https://cutia.jp/rouken-tokozure.html
※10:【獣医師監修】老犬の留守番、お出かけの際の注意点は?介護、病気(てんかん、認知症)など
https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/001270/
※11:【獣医師監修】トイレの悩みを楽にしたい!老犬の介助と便利グッズ
https://dog.benesse.ne.jp/lovedog/content/?id=12041

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この記事のライター

竹田 恵

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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