ペット火葬はトラブルが多い?
一般的なペット火葬業者は、専門の知識や技術を持ったスタッフが手厚く対応してくれます。
しかし、一部の業者では実力が伴っていなかったり、なかには悪徳な業者が存在することも現実です。
その背景には、ペットブームで火葬の需要が増えていることを逆手にとって、理解がないまま新規参入する業者が増えていることなども一因にあります。
昔は庭に土葬することが一般的で、火葬する方は多くありませんでした。
しかし、近年ではペット可の賃貸住宅など庭のない環境でもペットを飼うことができるようになり、葬送の方法として火葬を選択する方も増えています。
需要が高い一方でまだ比較的新しいペット火葬業界では、利用者が、依頼する業者の情報や評判を事前によく確かめる必要があります。(※1)

ペットの火葬では、下記のようなトラブルが多く耳に寄せられてきます。
大切なペットの最後が全て台無しにならない為にも、電話をおかけするところから相手の対応をしっかり見定めることをおこなってください。
悪徳業者に多いペット火葬のトラブル実例
ペット火葬業者のほとんどは、専門のスタッフや技術者が親切丁寧に対応をしてくれます。
しかし、一部には悪徳業者が存在することも事実です。
ペット火葬の悪徳業者に頼んでしまった場合、どのようなトラブルが報告されているのでしょう。
ここでは、ペット火葬のトラブルの一例を紹介します。 (あくまでも一例で、全ての業者に起こるわけではありません)(※2)
法外な金銭を要求された
- 電話(ホームページ)で聞いていた料金と大きく異なった
- 葬儀後も頻繁に寄付を迫られる
金銭トラブルは、ペット火葬業界でなくても悪徳業者に多く見られる問題の一つでしょう。
ペット火葬業においても、電話やホームページで事前に確認した見積もりとは異なる高額な請求だった、火葬当日に追加料金などで高額な金額を請求されるといったトラブルが報告されています。
このような法外な金額の請求は、火葬炉に入れてから行われる事例が多いことが特徴です。
火葬炉に入れてからでは中断が難しいことや、支払わない場合は「生焼けの状態で帰す」「返骨をしない」などと言われ拒否ができない状況を作ることもあるとされます。
また、火葬後も頻繁に手紙や電話、メールなどで月命日毎に高額な寄付を迫られたという事例も存在するようです。
このような金銭トラブルは口頭のみでのやりとりが多く、個人業者などに多く見られるようです。
「遺骨」のトラブル
- 返骨してくれない
- 遺骨をすり替えられた
- 遺骨がきれいに残らない
遺体を預かって火葬する業者に多く見られるトラブルです。
遺体を火葬せず別の遺骨にすり替えて返すといったトラブルや、料金を払い遺体を預けたのにそのまま返骨がなかったなどといったトラブルが聞かれます。
このような遺骨のトラブルは、火葬費用をだまし取る目的の悪徳業者がおもな原因ですが、トラブルの全てが悪徳業者の仕業というわけではなく、返骨の有無を良く確認しないで依頼してしまったといった利用者側の確認不足が原因の場合もあります。
高額グッズ販売のトラブル
- 高額な仏具セットの販売
火葬炉に入れてから、見積もりとは別で「このような場合には、〇〇が別途必要です」などといって、高額なグッズを売りつけられるトラブルも存在します。
このようなトラブルは、利用者が悲しみで正しい判断ができないことや、火葬炉に入れて中断が難しい状態を利用して起こることが多いようです。
見積書は必ず確認し、それ以上の追加料金は払わないよう注意が必要です。


「ありがとう」が伝わる葬儀にする。そんなお見送りで悲しみを少しでも和らげるよう、私たちはご遺族を支えていきたいと考えています。






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ペット火葬車に多い煙や臭いのトラブル
- 金銭トラブル
- 煙や臭いのトラブル
- 近隣トラブル
ペット火葬車とは移動式の火葬炉を装備した車で、自宅やその近隣に出張して火葬をおこないます。
忙しく日中に時間の取れない場合や、急ぎの場合でも火葬に対応してくれる便利な車です。
しかし、ペット火葬車を利用する悪徳業者も一部で存在するため注意が必要です。
また、火葬車ならではの苦情が煙や臭い、近隣トラブルです。
古いものや安全性の低い火葬車を使用すると、高温の排熱や有害な煙が排出され危険です。
なお、新しくて安全性の高い火葬車であっても、多少の煙や臭いはでるため、苦手な方とのトラブルには注意が必要です。
一般的に、近くに建物のないひらけた場所で火葬を行うことが推奨されていますが、気になる方は火葬車ではなくペット霊園での火葬をおすすめします。(※3)
ペット霊園とペット火葬車の違いは?
ペットの火葬は、ペット霊園の火葬炉だけでなくペット火葬車に装備された火葬炉でおこなうことも可能です。
ペット火葬車には、主に以下のような特徴があります。
ペット火葬車は、火葬炉を装備した車になるため、ペットを運ぶ手間を省くことが可能です。
また、霊園に比べて費用が安くすむことや、ある程度場所を選ぶことができる、待ち時間が短いなどのメリットがあります。
しかし、一部では悪臭や煙といった火葬車ならではのトラブルも存在します。
ペットの火葬を依頼する際には、ペット霊園と火葬車のどちらに依頼するべきか、お住まいの地域や環境などを参考に判断するようにしましょう。
トラブルに合わないために
ペットの火葬は、失敗すると取り返しがつきません。
そのため、失敗しない業者選びがポイントです。
ここでは、トラブルに合わないためにできるペット火葬業者の選び方を紹介します。
会社情報を確認する
依頼したい火葬業者の情報を、事前に確認しておくことは必要不可欠です。
「料金が安いから」「場所が近いから」だけで安易に選んでしまうと、悪徳業者に当たるリスクが高まります。
ホームページなどで会社概要や火葬プラン、火葬料金などを良く確認することが大切です。
また、自分がどのような火葬(供養)がしたいのか、予算はどのくらいかなど、ある程度のプランを立てておくことも忘れずに行いましょう。
必ず事前に足を運ぶ
- 建物は衛生的か
- スタッフの対応は十分か
- 親切丁寧に質問や疑問に答えてくれるか
火葬をする前は施設に足を運び、このような項目に重点を当て、見学をすることをおすすめしま す。
まれな例ではありますが、ホームページなどで掲載している写真と実物とで異なる場合があるためです。
そのため、火葬前に一度足を運んで実際の建物やスタッフの対応などを確認しておくと、トラブル回避に役立ちます。
口コミや評判を確認する
ホームページなどで、実際に利用した方の口コミや評判をチェックすることは、トラブルを回避するために有力な手段だといえます。
現在ではホームページやSNSなどで、実際に利用した方の評価を目にしやすくなりました。
利用する場合は、実際に施設を利用した方の情報を有効活用し、悪い評判の多い業者には依頼しないように注意することも必要です。
契約内容を確認してからサインをする
電話など口頭のみで安易に契約をしてしまうと、その後トラブルがあった際に証拠がなく、対応が難しくなります。
必ず文書など形の残る形で契約を交わすことや、細かい文字までしっかり確認してからサインをすることなどが大切です。
業界団体に加盟しているか確認をする
悪徳業者の中では、存在しない架空の団体名を記載している場合があります。
実際に存在している団体であれば、ホームページに活動内容や活動報告などの情報が必ず記載されています。
主な業界団体は、以下の通りです。
- 一般社団法人全国ペット霊園協会
- 一般社団法人日本動物葬儀霊園協会
- 日本ペット火葬協会
- 一般社団法人東京都獣医師会霊園協会
- 動物供養協議会
加入している業界団体が活動しているものか心配な場合には、記載されている連絡先に問い合わせてみると良いでしょう。
ペット火葬の種類や金額を把握しておく
ペット火葬といっても、複数種類が存在します。
ペットの種類や体重によって金額が異なるほか、火葬内容でも金額や返骨の有無が異なります。
これを良く確認しないで選んでしまうと、後のトラブルに繋がりがちです。
ペットの火葬プランは、大きく分けて「合同火葬」「個別一任火葬」「個別立会火葬」の3種類に分けられます。
3種類の火葬プランの違い、特徴を事前に確認しておくことは、火葬を依頼するために欠かせないことの一つです。
ここでは、それぞれの火葬内容や特徴、金額などを詳しく説明します。
合同火葬
合同火葬は、その名の通りほかのペットと一緒に火葬するプランです。
合同で火葬するため、原則返骨や立会いはできません。
遺骨は、そのまま合同墓地に埋葬されることが一般的です。
3種類の火葬プランの中では最も費用を抑えることが可能で、1~2万円が相場です。
火葬に立会う時間が取れない方や、返骨を望まない方、費用を抑えたい方におすすめです。
個別一任火葬
個別一任火葬は、ペットを個別で火葬するため、原則返骨が可能なプランです。
火葬は全てスタッフに任せるため、火葬の立会いやお骨上げはできません。
費用は3種類の中で中間で、1万5千~2万5千円が目安です。
火葬に立会う時間はないが、返骨を希望する方におすすめです。
個別立会火葬
個別立会火葬は、最も人間の火葬に近いプランです。
個別で火葬するため返骨ができるほか、火葬の立会やお骨上げまで行うことが可能です。
最も手厚いお見送りができる反面、費用も3種類の中では高くなり、2~3万円が目安です。
返骨を希望する方や、手厚い供養がしたいという方におすすめです。

以前に比べ、トラブルを起こす業者が減ってきましたが、まだまだ安心はできません。
何年もの間、幸せを共にしたペットとの最後を台無しにする業者は私自身も許せません。亡くなってから業者を探すのと、生前から探すのでは、時間の余裕が違います。
もし、この記事を読んでくださる方がいらっしゃった際には、動物を大切にしてくれる業者をお選びいただきたいです。
ぺトリィは多くの家族のお別れをお見送りしてきました。お時間がなく調べる余裕がない、すぐにでも火葬をお願いしたい方は、すぐにでも相談にのってくださるはずです。
ペット火葬業者は、特別に悪徳業者が多いというわけではありません。
ただ、どこの業界にもいるように、一部には悪徳業者が存在することは残念ながら事実です。
ペット火葬に多いトラブルには、高額な金銭要求やグッズの強引な販売、遺骨の問題などが挙げられます。
ただし、トラブルの中には、悪徳業者だけではなく、利用者の認識不足や業者の技術不足も該当するため混同しないよう注意が必要です。
ペットの火葬は、やり直しをすることはできません。
絶対に失敗しないためにも、事前の下調べや情報収集を念入りに行い、信頼できる業者に依頼することが大切です。
※1:ペット葬儀ドラブルの実例
https://www.memorial-sou.com/trouble/(参照2021-8-6)
※2:ペット葬儀はトラブルが多いって本当?ペット葬儀社はどうやって選べばいいの?
https://benthamdirect.org/pets/1949/(参照2021-8-6)
※3:ペット火葬車3つのトラブルに要注意!安心供養のための対策をご紹介
https://www.seikatsu110.jp/pet/pt_funeral/32287/(参照2021-8-6)