ペット葬儀
2021年07月29日

ペット火葬や葬儀の服装は喪服?マナーを守った服装と持ち物とは

ペット火葬や葬儀のときは、必ずしも喪服を着なければならないわけではありません。状況により、平服でも問題ない場合があります。ペット火葬や葬儀の服装選びはまず、どこで行うのかを考えて、マナー違反にならないものを選びましょう。持ち物やマナーも含めて解説します。

この記事の監修者

齋藤 鷹一 氏

大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事

ペット葬儀業界の透明化を目指し、2017年より大森ペット霊堂で代表を勤めた。動物への愛情を訴え続け、現在は命を救う活動に専念をする。亡くなった命にも生きている命にも同等の尊厳を持たなければペットの仕事をしてはいけないと感じている第一人者。
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ペット火葬の種類について

この記事では、ペットの火葬や葬儀に着ていく服装やマナー、持ち物などについて紹介します。

ペットの火葬や葬儀では、必ずしも喪服を着る必要はありません。しかし、人間の葬儀にも使われる葬儀場や火葬場でペットの葬儀を行う場合は、周りの方々への気配りという点から喪服が望ましいです。

このように、服装に関しては火葬や葬儀を行う場所によって考えるのが一番です。

そのため、まずはペット火葬の種類について確認していきましょう。

ひと昔前は持ち家が多く、ペットが亡くなると土葬するのが主流でした。しかし、近年はマンションなどの集合住宅が増えたこともあり、火葬も一般的になってきています。そして、火葬をした後の供養の形や、火葬自体も多様化してきています。

火葬場所によって分類してみると、ペット火葬は大きく以下の4つの種類に分かれます。

  • ペット霊園での火葬
  • セレモニーカーでの火葬
  • 人間も利用する施設(火葬場)での火葬
  • 自治体での火葬

自治体での火葬はそもそも立ち会えない場合がほとんどであり、服装やマナーが問われないため、今回はその他の3種類のペット火葬での服装やマナーについて紹介します。

まずは、ペット霊園、セレモニーカー、火葬場での火葬について簡単に解説します。

ペット霊園

ペット霊園とはペットだけが眠れる霊園です。

ここで火葬するとそのまま納骨も可能ですし、納骨と火葬を併せてリーズナブルに行えるペット霊園も多くあります。

火葬後にどのように弔うか悩んでいる飼い主様は、一度ペット霊園も考えてみてください。

セレモニーカー

セレモニーカーでの火葬は、ペット火葬業者に多い方法です。

火葬業者が、火葬を行うことが可能なセレモニーカーで自宅に出向き、車内の火葬炉で火葬します。
ただし、自宅に駐車場があること、地面が平らなこと、上に屋根や電線、樹木がないことなど、火葬業者により様々な条件があります。

条件が合致して自宅で火葬する際は、近隣への配慮が必要です。
セレモニーカーには社名が書かれていないことも多く、停車時間が長いため、不審車両として通報されてしまうこともあるようです。近隣には事前に断っておくと良いでしょう。

さらに、マンションや月極駐車場の場合は管理人や管理会社の許可が必要です。

人間も利用する施設(公共の火葬場など)

人間の火葬や葬儀に利用する施設の中には、ペットの火葬も行える施設や、ペットの火葬場が併設されている施設があります。

このような施設は、待合室や入り口、トイレ、食堂などが人間の葬儀で利用する人と合同の場合もありますので、マナーの徹底が必須です。

監修者コメント
齋藤 鷹一
大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事

服装を気にされているということは、周りの目を気にされているのだと思います。
移動火葬車を利用しての火葬は、誰かに見られる可能性はあります。
喪服まで用意するとかしこまり過ぎてしまうこともあります、かしこまり過ぎないいつもの服装を選ぶのが無難ではあるかと思います。

ペット火葬や葬儀の服装は行う場所によって考える

ペットの火葬や葬儀に出席するには、決まった服装がありません。
なぜなら、ペットの火葬や葬儀が広まってきたのは最近であるため、慣習が出来上がっていないことが原因として考えられます。

そのため、火葬や葬儀を行う場所によって服装を考えることをおすすめします。
どうしても不安がぬぐえない場合は、火葬業者に問い合わせるのが一番です。

ただし、動物の毛皮が使用されている服や持ち物、派手なアクセサリーやお化粧、香水などはどのような場であれ避けましょう。

ペット霊園

ペット霊園で葬儀や火葬を行う場合で家族のみの場合は、平服で問題ないと考えられます。

しかし、他の方のペットの火葬や葬儀に出向く場合は、黒を基調に落ち着いた印象の服装で行くと良いでしょう。

セレモニーカー

セレモニーカーでの火葬や葬儀を選ぶ場合は、ご家族のみで執り行うことが多いため、飼い主様次第で服装を考えて良いでしょう。
ただし、自宅で火葬をする場合は、動きやすい服装の方が良い場合もあります。

人間も利用する施設(公共の火葬場など)

人間の火葬や葬儀で利用する施設や、それに併設された施設の場合は喪服が望ましいです。
故人の葬儀に参列されている方たちの最期のお見送りの場では、周りの方々への気配りという点から、喪服で参列するようにしましょう。

火葬や葬儀は愛するペットとの最後のひと時です。周りへの配慮をしっかりしておけば、よりゆっくりと過ごすことができるでしょう。

ペット火葬や葬儀の持ち物

次に、ペットの火葬や葬儀の際に持っておくと良い物を確認しましょう。

ハンカチ

できるだけ白や黒のものを用意しましょう。
平服で参列する場合はタオルハンカチでも構いませんが、喪服の場合は一般的なハンカチが望ましいです。

数珠

数珠は必ずしも必要になるものではありませんが、人間のご供養と同じく、読経や焼香の際には必須です。

かさばるものではないので念のために持っていくか、必要か否かを事前に確認しておくことをおすすめします。

ペットの写真

葬儀を行う際は、喪主となる方が用意します。

参列するときに、亡くなったペットのお写真をお持ちの場合は、印刷して持って行くと喜ばれるでしょう。

お花

棺にお花を入れることができたとしても、ペットの棺はとても小さいです。持って行くなら少量にしてください。

そして、とげのあるものや色が濃いお花は避け、淡い色のお花にすると良いでしょう。
おすすめはカーネーションなど、以下のお花です。

  • カーネーション
  • スイートピー
  • チューリップ
  • カスミソウ
  • ガーベラ
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ペットが好きだったおやつ・おもちゃ

おもちゃや首輪は飾っておくだけで、棺には入れられないことが多くあります。

なぜなら、金属は燃え残ったり、溶けてご遺体を損傷させたりする恐れがあります。設備が故障することも考えられるので、首輪など、金属がついているものは入れることができません。

また、プラスチックやゴム、ビニール、革は燃やすと有害な物質が発生する場合があるため、棺に入れられません。

そのため、おやつを棺に入れる際は、必ず紙のコップやお皿を用意して、少量移し替えて棺に入れてあげてください。

ペットのご遺体をタオルなどで包みたい場合も、天然素材100%の繊維で作られたものがおすすめです。

折り畳みの椅子

前述通り、セレモニーカーでの葬儀や火葬は野外で行います。
火葬中、家に戻らなかった場合は、車の中にしか座る場所がありません。そのうえ、セレモニーカーのみで移動した場合、セレモニーカーの中に座って待機すると、自分が座っている後ろでペットの火葬が行われることになります。

筆者は愛猫を見送ったとき、火葬業者の方に座っても良いですよと言って頂いたのですが、とても座っていられませんでした。

火葬は小動物なら30分程度で済みますが、猫や小型犬は1時間程かかります。
体重別に細かく確認してみましょう。(※1)

ペットの体重と種類所要時間
1kg前後のペット30分前後
3kg前後のペット50分前後
7~15㎏のペット60~75分前後
15~25㎏のペット100分前後
25㎏以上のペット120~180分前後

そのうえ、冬場は火葬炉の温度が上がるのにさらに時間を要しますし、夏場は火葬炉の冷却に時間がかかります。
 
特にお年寄りや足の不自由な方には負担なので、折り畳みの椅子を持っていくと良いでしょう。
 
また、夏場は水分や日よけ用品も忘れないでください。
セレモニーカーは特に開けた土地で火葬を行うため、自動販売機などがない場所や日を遮るものがない場所で行うことが考えられるからです。

ペット火葬や葬儀のマナーとは

次に、ペット火葬や葬儀において、細かいマナーについて確認してみましょう。
 

お焼香は人間の葬儀と同じマナーで

お焼香の回数は宗派により違います。ご自分の宗派の回数に合わせて頂いて構いません。
もしわからなければ1回にしておけば無難です。

お骨上げはゆっくりと

ご遺骨は、細くて持ち上げにくいことがあります。だからと言って焦って行っては印象が悪いだけではなく、ご遺骨に傷がつく可能性も否めません。

ペットの冥福を祈りながら丁寧に、ゆっくり行ってください。

香典は必要?

ペットの葬儀や火葬に香典は不要です。
ペットの葬儀や火葬は近年になって一般に知られるようになったものなので、慣習や習慣が出来上がっていないからです。

香典とは弔意を表すひとつの手段にすぎません。お金でなくても供花、供物、弔電などでもかまいません。

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派手な服や化粧、アクセサリー、香水は避ける

派手な服やお化粧、アクセサリー、香水、あるいは強い匂いの柔軟剤などの香りは、人間の葬儀の場合と同じく避ける必要があります。
 
平服で参加する場合でもこれらは避けてください。これは最低限のマナーです。
 
特に友人のペットの葬儀に呼ばれた場合は、今後の関係のためにも、マナーを守った格好で参列しましょう。
 

動物の毛皮や革が使われている服装や物は避ける

次に、火葬や葬儀では動物の毛皮や革が使われているものは避けてください。
 
なぜなら、動物の殺生を想像させるためで、これは人間の冠婚葬祭でも同じことです。ただし、ペットの火葬や葬儀の場合に限っては、飼い主様が亡くなったペットを思い出してしまったり、不快になられたりするかもしれないから、という理由もあります。
 
毛皮のコートやマフラーはもちろん、鞄やアクセサリーにも注意が必要です。
 
特に、冬場になるとファーチャームやキーホルダーを鞄やスマートフォンにつけている方が多くなります。ファーのアクセサリーなどもこれに当たります。
 
こうしたものも忘れずに取り外してください。
 
ペットの火葬や葬儀は、人間の葬儀と違って決まりごとがありません。飼い主様がペットに対して抱いている感情もそれぞれです。
 
その人にとってペットがどのような存在だったのかは、なかなか計り知れないことですし、ペットを飼ったことがない方から見れば、より気持ちがわかりにくいことでしょう。
 
友人のペットが亡くなったときは、マナーをしっかり整えて、できるだけ言動にも注意しながら、参列するようにしましょう。

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ペットが亡くなった日から火葬や葬儀当日までの流れ

ペットが亡くなった日から火葬や葬儀当日までの流れは、飼い主(喪主)の場合と、家族、友人等参列者の場合とで違います。

それぞれ確認していきましょう。

飼い主(喪主)の場合

  1. 死亡の確認
  2. 死後硬直が始まる前までに、愛犬の四肢を少し曲げてお腹に寄せる
  3. お湯などで湿らせたタオルなどで身体を清め、ブラッシングをする
  4. ご遺体を安置するタオルやベッド・氷などを用意し、ご遺体を涼しい部屋で寝かせる
  5. 火葬業者へ連絡
  6. 移動火葬の場合は火葬車が自宅に来る・葬儀場へ行く場合は移動
  7. セレモニープランを選んだ場合はセレモニーを先に行う
  8. 火葬
  9. お骨上げ
  10. 返骨

このように、飼い主様の場合、愛するペットが亡くなって悲しむ時間があまりありません。
ご遺体を安置した後少し時間を取ってから、落ち着いた状態で火葬業者に連絡することをおすすめします。

連絡後は、ペットと過ごせる最後のひと時です。感謝の気持ちを伝えましょう。

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家族、友人等参列者の場合

  1. 火葬場もしくは葬儀場へ移動
  2. セレモニープランの場合はセレモニーに参加
  3. 火葬
  4. お骨上げ

参列者の当日の流れは、人間のお葬式と変わりません。変わるとしたら、セレモニーが無いプランを選んでいるときです。この場合は火葬から入ります。

飼い主様と言葉を交わしたいときや、何かを渡したいときは、セレモニーや火葬の前か、火葬時にしましょう。

また、火葬には時間がかかります。移動火葬を選んだとき、自宅で火葬できない状況だと、移動が生じます。

周囲に何もない場所で火葬を行うため、移動火葬の場合は念のため、夏であれば飲み物や冬であればカイロなど時期に合わせたものを用意すると良いでしょう。

監修者コメント
齋藤 鷹一
大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事

記事内に記載がありますが、アニマルファーなどはNGです。動物の死を弔う時に、動物の毛皮で作成された服はその場には相応しくないでしょう。
喪服がダメなわけではありません。人の葬儀と同じように命に尊厳を持ち、人同様のお見送りをしたい考えは多くの方が賛同してくれるかと思います。
ですが、火葬施設にお越しいただく9割のご家族は平服でいらっしゃいます。
周りの目を気にされるのであれば平服がよろしいかもしれません。

まとめ
  • ペットの火葬や葬儀には、決まった服装がない
  • ペット火葬や葬儀の服装は行われる場所によって考える
  • ペット霊園での葬儀は平服か黒を基調にした落ち着いた印象の服装
  • セレモニーカーの場合は平服でも喪服でも問題ない
  • 人間の火葬や葬儀で利用する施設や、それに併設された施設の場合は喪服が望ましい
  • ペット火葬や葬儀の持ち物は白や黒のハンカチと数珠があると良い
  • 動物の毛皮や革を使った服装・アクセサリー・鞄・キーホルダー類は避ける
  • お焼香は人間の葬儀と同じで、お骨上げはゆっくりと行う
  • 香典は原則不要
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この記事のライター

竹田 恵

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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