2022.10.18
2023.12.13
イグアナが死んだら火葬は可能?~生死の確認から遺骨の供養方法まで
この記事は、イグアナが死んだ後に行うことを解説しています。イグアナが死んだら生死の確認をし、安置と火葬を行ってください。イグアナは遺骨を残した火葬が可能です。この記事で安置方法や火葬の種類と費用、遺骨の供養方法などを詳しく解説します。
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イグアナが死んでしまった?まずは生死の確認を
イグアナは熊や蛇のような冬眠はしません。なぜなら、イグアナの生息地には冬がないため、冬眠する習性が備わっていないからです。※1
しかし、何らかの原因で気温(飼育環境では室温)が7℃を下回ると、イグアナは寒さによる失神を起こすことがあります。この状態を「冬眠状態」と呼びます。
イグアナは変温動物なので寒さに弱く、環境を25℃以上に保つ必要があります。
21℃以下になると肺炎などの病気を起こす可能性があり、
10℃を下回ると、動きが鈍くなると同時に無気力になります。
さらに7℃を下回ると体温調節がうまくできなくなり、からだの防衛機能によって「冬眠状態(失神)」になることがあります。
「冬眠状態(失神)」のイグアナは仰向けになるため、一見死んでいるように見えますが、実は生きています。冬眠状態(失神)におちいった場合は死亡の判断をせずに、すぐに獣医師に相談してください。
確認方法は、呼吸をしているか否かをおなかの動きで確かめることと、飼育環境の温度です。※2
飼育環境の温度が7℃を下回った状態が長時間続くと死んでしまうので、急いで対処をしてください。
イグアナの安置方法
爬虫類は、遺体の腐敗が早いため、できるだけ早く火葬をしてください。
それまでは、しっかりとした安置によってできる限り腐敗の進行を遅らせましょう。
ここで肝心なのが、からだの水分をしっかり拭き取ることです。
遺体がぬれていると腐敗が早く進むため、汚れと一緒に水分をタオルやガーゼで拭き取りましょう。
死後硬直がはじまる前に、目と口を閉じ、寝ている姿勢にしてあげます。
死後硬直がはじまっていたら、無理に動かすと骨折などの恐れがあるため、硬直がとけてから行ってください。
次に、イグアナが入る大きさの箱を用意し、トイレシートや新聞紙を敷き、その上にタオルなどを敷きます。
イグアナを寝かせ、頭とおなかを中心に保冷剤や氷を置いてください。
保冷剤や氷は、解けてくると遺体がぬれることがあるため、まめに交換しましょう。
箱ごと冷暗所に置いて、安置が完了です。
夏場はエアコンを使ってください。
イグアナの火葬は骨が残る?火葬の種類と相場について
イグアナは、火葬をしても骨が残ります。
ただし、火葬の種類によっては遺骨が手元に返りません。
詳しく解説していきます。
イグアナの火葬ができる場所
まず、イグアナの火葬ができる場所は、ペット霊園や一部のお寺、移動火葬です。
自治体でも火葬ができるところもありますが、自治体によって対応がさまざまなので、詳しく後述します。
ペット霊園や一部のお寺は、固定炉による火葬なので、やや値段が高くなる傾向にあり、立地やサービスによっても変動します。
固定炉で火葬をすると、駐車場や待合室がある施設もあるため、火葬時の待ち時間を気にせずに済むでしょう。
移動火葬は、セレモニーカーと呼ばれる移動火葬車で火葬をします。
比較的安価に済み、自宅まで来て火葬をしてくれますし、スタッフが読経や祝詞をあげられるなど、業者によってさまざまな手厚いサービスが用意してあります。
ただし、自宅で火葬をするには、駐車場や近隣との距離などの条件に合うことが必須です。
条件が合わなかったときは、自宅近くの条件に合う屋外で行います。
そのため、移動火葬車を選ぶ際はいきなり予約をするのではなく、イグアナが元気なうちに自宅で火葬ができるかなどの情報を収集しておくと良いでしょう。
各業者により使っている火葬車が違うため、条件は業者ごとに違う可能性があるからです。
合同火葬の概要と費用相場
合同火葬とは、他のペットと一緒に火葬し、そのまま遺骨をまとめて合同墓地で供養するプランです。
遺骨は返りませんし、火葬の立ち会いもできません。
民間のペット火葬の中では一番安く、費用相場は2~5kgであれば18,700円~、5~10kgであれば22,000円~。
個別一任火葬の概要と費用相場
個別一任火葬は、ペットの遺体を葬儀会社に預けて、遺骨を返してもらうプランです。
返骨はされますが、お骨上げや立ち会いはできません。
火葬に立ち会う時間がない方や、遺骨を見たくない方にむいています。
費用相場は2~5kgであれば22,000円~、5~10kgであれば25,300円~。
なお、移動火葬の場合は必ず自宅や動物病院まで遺体を受け取りに来てくれます。
個別立会火葬の概要と費用相場
個別立会火葬は、最も人間の火葬に近いプランです。
立ち会い、お骨上げ、返骨が可能で、手厚く供養をしたい方にむいています。
費用相場は2~5kgであれば24,200円~、5~10kgであれば27,500円~。
自治体で行う火葬について
ペットの火葬は大多数の自治体でも行っています。
ただし、東京都国分寺市のように、行っていない自治体もゼロではありません。
そのうえ、自治体によって火葬プランがさまざまです。
遺体をゴミとして処理する自治体もあれば、個別立会火葬が可能な自治体まであります。
自治体で火葬をすればとても安価かつ、近所で行えますが、お住いの自治体でどのように火葬をしているのかは、必ず確認をしてください。
イグアナを土葬するデメリット
イグアナは、自分の土地になら土葬が可能です。
公共の場所や道路、河川敷などには土葬しないでください。また、遺体のままの土葬にはデメリットが多々あります。
- 臭い(腐敗臭)の問題
- 害虫・菌の発生と害獣に掘り返される可能性、糞尿被害
- 安易に引っ越しや建て増しなどができない
- 自分の土地でしか土葬ができない
対して土葬のメリットは、費用がほとんどかからないことです。
しかし、土葬はデメリットの方がはるかに多く、イグアナにとっても安らげる供養ではないということです。
イグアナの遺骨の供養方法
イグアナに限らず、遺骨の供養は、手元供養、埋骨、納骨、散骨の4種類から選べます。
手元供養はお金がかからない反面、飼い主が逝去をするとイグアナが無縁仏になり、最後にはゴミとして処理されるでしょう。
手元供養をする際は時間制限を設け、いずれは他の供養方法に変更するか、分骨をして一部をペンダントなどで身につけると良いでしょう。
埋骨とはその名の通り、遺骨を土に埋める葬送方法です。
土葬よりは臭い、害虫、害獣、菌の発生が抑えられますが、他のデメリットは土葬と変わりません。メリットはお金がかからないことです。
納骨は、ペットと一緒に入れるお墓、納骨堂、合祀墓、ペット霊園などで行います。
合祀墓が一番安価で、相場は10,000円~。
散骨は、ペットの散骨ができる霊園や遠洋、自分の土地で行います。公共の場所や道路に散骨はしないでください。
イグアナの寿命について
イグアナの平均寿命は10〜15年です。
飼育環境によってはさらに長生きをさせることも可能です。
ただし、イグアナは成体になると100cm~180cmほどの大きさになります。
ケージでは飼育しきれず手放す方も多いため、飼う際は環境を確認し、整えてから迎えましょう。それと同時に、イグアナを診察できる獣医師の確保も必要です。※3
イグアナの飼育方法
イグアナを飼育する上で大切なのは、温度・湿度管理とストレスのない生活です。
温度・湿度管理
イグアナは熱帯地方に生息している生き物なので、寒さはとても苦手です。
秋冬はヒーターやエアコンを使用し、飼育環境の温度を25℃以上に保ってください。
20℃以下になると、前述の通り肺炎などの病気を起こす可能性があります。
ただし、イグアナは体温が45℃に差し掛かると死んでしまいます。イグアナの体温は高くても40℃までにしなければならないため、夏場でも環境温度が40℃はこえない方が良いでしょう。
イグアナの生息地であるブラジルやコロンビアの気温を見ても、平均気温が37℃を超える月は滅多にありません。
夏場の日向にケージを置くことは避けることと、ホットスポットを暑くしすぎないことを念頭においてください。ホットスポットが暑くなりすぎると、ケージ全体が暑くなってしまいます。
ケージの一部に作るホットスポットは、30~37℃に設定してください。※4
イグアナの温度管理のポイント
- 冬場:最低温度が25℃以下は厳禁
- 夏場:最高温度が40℃以上は控える
同じように湿度にも注意が必要です。
イグアナは脱皮をする生き物ですが、湿度が低いと脱皮に失敗します。
エアコンやヒーターを使用する際は特に注意をし、加湿器を使って湿度を60%に保ちましょう。
また、熱帯地方は気温の年変化は少ないものの、昼夜の差が大きな地域です。
イグアナにもそのような環境を作ってあげる必要があります。
日中は28~35℃、夜間は25~28℃に設定しましょう。※3
ストレスのない生活
イグアナはストレスを感じると、食事をとらなくなることがあります。
絶食は衰弱につながり、やがて死に至ります。
イグアナが特にストレスを感じるのが、過度なふれあいです。
例えイグアナが飼い主に懐いたとしても、過度に触るのは避けましょう。
他にも、急に上からつかむ・触る、無理に抱き上げるなどの行為も厳禁です。
お子様がいるご家庭では特に注意をしてください。※6
イグアナは爪と歯が鋭く、アゴが強い生き物なので、過度なストレスを与えるとけがをする恐れもあります。
特に、発情期のオスは攻撃的になります。飼い主以外の人に触らせない、ストレスを避けさせる生活をさせてください。※6
まとめ
- 爬虫類は遺体の腐敗が早いため、できるだけ早く火葬する
- イグアナは、火葬をしても骨が残る
- 自治体で火葬をする際は、必ずプランを確認する
- 土葬はデメリットが多い
- 遺骨の供養は手元供養、埋骨、納骨、散骨の4種類だが、分骨も可能
- イグアナの平均寿命は10〜15年で、成体になると100cm~180cmほどの大きさになる
- イグアナの飼育には温度・湿度管理とストレスのない生活が欠かせない
※1:イグアナを飼うにあたって揃えたいグッズと知識
https://mag.petra.jp/680
※2:フロリダ州で怪奇現象!空からイグアナが落ちてきた
https://www.petoffice.co.jp/world/article.html?id=n2020020501
※3:【獣医師監修】イグアナの平均寿命や性格は?|長生きのための飼い方
https://moffme.com/article/669
※4:とかげの飼い方
https://kei-animal.com/about/lizard.html
※5:愛知県の動物病院でカメ、カメレオンなどの爬虫類診療はもねペットクリニック
http://www.mone-pet.com/reptiles/
※6:イグアナの飼い方を教えて!値段や寿命、餌、飼育方法は?
https://er-animal.jp/pepy/514
こちらの記事もご覧ください
※1当社運営ペット葬儀サービスに対するお客様アンケート:詳細はこちら ※2 弊社運営ペット葬儀サービス全体のお問い合わせ件数
この記事の執筆者
竹田 恵氏
ペットシッター士
ライター
竹田 恵氏
ペットシッター士
ライター
2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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