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ペットの死

2021.07.20

2022.12.05

犬の安楽死はなぜおこなわれるのか。目的や方法、費用の問題について。

犬が疾患や事故などで治療の見込みがない苦痛を感じているとき、飼い主は安楽死という決断をしなければならないことがあります。安楽死とはどのようなものなのでしょうか。安楽死の方法や基準、費用面での問題など飼い主が知っておくべき知識をまとめました。

この記事の監修者

増田 国充氏

ますだ動物クリニック院長 / 獣医師

増田 国充氏

ますだ動物クリニック院長 / 獣医師

獣医師、防災士、2001年北里大学卒
2007年ますだ動物クリニック開院。診療に東洋医療科を加え、鍼灸や漢方による専門外来を実施。運動器疾患に対して鍼灸による治療を積極的に取り入れ、県内外から症例に対応する。また、鍼灸・漢方等で国内外で講演を実施。動物看護系専門学校非常勤講師兼任。

犬の安楽死はなぜ必要?

愛犬が疾患や事故などで「治る見込みのない苦痛」を感じている状態になったとき、飼い主の選択肢には安楽死が含まれます。安楽死は獣医師によって処置される動物の死であり、苦痛からの解放を目的としています。

安楽死の必要性については、いまだ議論が交わされています。生死についての価値観や、人の手で命を奪う行為についての倫理観が深く関わるとても難しい問題です。

私たち犬の飼い主は皆、安楽死についてよく考えておかなければなりません。なぜなら、そのときはいつ訪れるかわからないからです。ただし、安楽死を考慮する前に、念頭において欲しいことがあります。

「治る見込みのない苦痛」を感じている犬が自らの死を望むのかは、誰にもわかりません。つまり、安楽死は人間が苦しむ犬を救うためその死を選ぶ行為であり、あくまでも人間本位の行動だということです。

自分自身の考えをしっかりと持つためにも、いざというときの後悔を少しでも減らすためにも、安楽死についての知識を深めていきましょう。

安楽死と殺処分の違い

安楽死とよく似た意味の言葉に殺処分というものがあります。どちらの言葉も、「可能な限り苦痛を与えない動物の死」という意味では同義ですが(※1)、いくつかの大きな違いがあります。

まず、安楽死と殺処分は異なる目的でおこなわれます。安楽死は獣医療の延長線上にあり、苦痛からの解放を目的とした治療行為です。処置は動物病院でおこなわれ、基本的にペットを対象としています。

殺処分は、野犬・野猫による、狂犬病をはじめとした人獣共通感染症の蔓延防止や、糞尿被害や咬傷事故などのトラブルを防止する目的でおこなわれます。

安楽死と殺処分は目的と対象が異なるために、動物の命を奪う方法も同じではありません。安楽死では一般的に、麻酔で意識と感覚を消失させた動物に対し、薬物の投与による心停止で死に至らしめます。一方、多くの殺処分では無麻酔下でのCO2ガスによる窒息により動物を殺します。地方行政での限られた予算の中、多くの動物を殺処分する必要がある中では、扱いが難しくかつコストが高い麻酔薬を安易に使用できないため、CO2ガスを用いる事情があります(※2)。

飼い主の決断だけでおこなえるのか?

安楽死をおこなうためには飼い主と獣医師の同意が必要です。人の手で犬の命を奪う行為である安楽死については、ひとりひとりの獣医師によって考えが異なります。飼い主が安楽死を必要だと決断しても、動物病院によっては安楽死を受け付けていない場合があるのです。かかりつけの獣医師が安楽死についてどのような考えをもっているのか、普段から話を聞いておく必要があります。

費用面の問題

安楽死は最後の治療行為であり、麻酔薬を含む薬物の費用や、獣医学的な処置をおこなうための経費が必要になります。

愛犬のもしものために安楽死の費用を調べようとするとある問題に直面します。安楽死の正確な費用がわからないというものです。

これは、独占禁止法によって獣医師会等が強制的に基準料金を決めたり獣医師同士が協定して料金を設定したりすることが禁じられている、センシティブな問題である安楽死の費用について動物病院のホームページの記載がなされていない場合が多い、犬のサイズにより薬物の使用料が変わり処置の金額が変動する、などの要因が関係しています(※3)。

また、安易に安楽死を選択して欲しくないとの考えから、処置費用がある程度高額に設定されている動物病院があるという話も耳にしたことがあります。

愛犬が将来なにかしらのトラブルに巻き込まれることで、費用が発生する可能性は常に考えておかねばなりません。慢性疾患や高度医療が必要な場合がある心疾患や腫瘍疾患などでは高額な費用が発生することもあります。愛犬のための貯金は転ばぬ先の杖です。

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監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

日本では動物に対し安楽死(永眠処置)を行うことができるのは法的に獣医師に限られます。
安楽死を行う必要があるという判断基準に明確なガイドラインは存在しませんが、倫理的観点、獣医学的観点、そのほか考慮すべき点など総合的に判断して実施の可否を判断します。もちろん安易に実施されるべきものではありません。また、実施に際し十分な説明と同意を頂くことが重要な部分です。難しい判断となりますが、家族間で十分に協議し相違のないようにしておくことで後のトラブルにならないようにしておきたいところです。また、別の視点となりますが、なるべく「やむを得ない」判断に迫られないようにするには、病気に対する早期発見、早期治療を行うことも有効な手段となります。

後悔を少しでも減らすためには

安楽死を決断しなければならない状況は、飼い主であれば誰しもが直面する可能性があります。たとえ安楽死を選択しても、しなくても、犬を愛する人ならば必ず大きな後悔を抱えるでしょう。その大きな後悔を少しでも減らすために、私たちにはできることがあります。

世話や治療をしっかりとおこなう

犬の世話や治療をしっかりとおこなうことは、犬の幸せな一生に直結します。餌をあげる、散歩につれていく、という犬の基本的な世話でさえ、あなたがしっかりとおこなうことで犬は愛情として受け取ってくれるでしょう。また、正しい飼育は安楽死の原因に成り得る疾患のリスクをも減らすことができます。

総合栄養食の適量の給餌や、常に新鮮な水が飲める環境の整備、体重の増減のチェックなどの正しい食生活に関係する世話は、肥満症や泌尿器疾患などの予防を通じて犬の健康を維持することができます。また暑熱時を避けた、犬に合わせた適度な運動量の散歩は熱中症や肥満症の予防につながります。

日々の健康チェックや動物病院での健康診断は、疾患の早期発見、治療に役立ちます。歯周病などの放置されがちな疾患をきちんと治療することで、続発する可能性がある敗血症や感染性心膜炎などの重い疾患を未然に防ぐこともできます。

安楽死について考えておく

家族間で安楽死に対する考えを共有しておくことも後悔を減らすためにはとても重要です。いざというときに、その場に居合わせた家族が一人で決断をする事態は、その後の禍根を残しかねません。

まとめ

  • 犬に治療できない苦痛があると考えられるとき、安楽死をおこなう場合がある。
  • 安楽死は人間本位で判断する動物の死である。
  • 安楽死はできる限りの苦痛を排除した動物の死である。
  • 殺処分は保健所などで公衆衛生上の目的でおこなう。
  • 安楽死は飼い主だけではなく獣医師の同意がないとおこなえない。
  • 安楽死の是非について、日頃からかかりつけの獣医師と相談しておく必要がある。
  • 安楽死にはある程度の費用が必要である。
  • 後悔のない安楽死は存在しないが、後悔を減らすためにできることはある。
  • 正しい飼育をおこない、家族で安楽死について話し合うことは重要である。
監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

動物に限らず死生観には個々それぞれに意見があることと思います。この世に生を持ったからには必ず迎えるべき「死」が存在します。
その死の迎え方も千差万別で必ずしも臨んだ通りのものではない、むしろその可能性の方が高いと思われます。安楽死という手段は究極的なもので、安易に行われるべき手段とはいえません。ただ、これを選択せざるを得ない事情や理由が存在した際、耐えがたい苦痛から解放することを否定するものでもありません。つらい選択をしたことで飼い主さん自身が強い悔恨や自責の念を抱くことも少なくありません。それだけ命には重みがあるということの証左でもあろうかと思います。命とは何か、というテーマについて改めて問いかけているのではないかと思います。

参考文献

※1:環境省 動物の殺処分に関する指針
https://www.env.go.jp/hourei/add/r072.pdf(参照2021-7-20)
※2:環境省 犬猫の引き取りや殺処分等
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/arikata/h16_05/mat04.pdf(参照2021-7-20)
環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html(参照2021-7-20)
※3:日本獣医師会 小動物診療料金
http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin.html(参照2021-7-20)

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この記事の執筆者

若林 薫氏

獣医師
ライター

若林 薫氏

獣医師
ライター

麻布大学を卒業し獣医師免許を取得、大手ペットショップで子犬・子猫の管理獣医師として勤める。その後、製薬企業での研究開発関連業務を経て、ライターとして活動する。幅広い専門知識を生かした記事作成を得意とする。

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