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ペットの死

2021.08.12

2022.12.05

モルモットが死ぬときみられる徴候や行動と、介護や看取りの方法。

モルモットが歳をとると少しずつ元気がなくなっていきます。死んでしまう前にどのようなサインがみられるのでしょうか?モルモットで多い突然死や、少しでも健康に生きるためにできる介護、看取りから供養の方法まで獣医師による専門的な内容を交え、幅広く説明します。

この記事の監修者

増田 国充氏

ますだ動物クリニック院長 / 獣医師

増田 国充氏

ますだ動物クリニック院長 / 獣医師

獣医師、防災士、2001年北里大学卒
2007年ますだ動物クリニック開院。診療に東洋医療科を加え、鍼灸や漢方による専門外来を実施。運動器疾患に対して鍼灸による治療を積極的に取り入れ、県内外から症例に対応する。また、鍼灸・漢方等で国内外で講演を実施。動物看護系専門学校非常勤講師兼任。

モルモットが死んでしまうとき

モルモットの寿命は10年前後であり、ハムスターのようなよく飼育されているエキゾチックアニマルに比べると比較的長寿です(※1)。長く飼育を続けていると体調がなんとなく悪く感じるようになることがあります。モルモットも犬や猫と同じように中高齢をすぎていくと徐々に身体が衰えていきます。

高齢期のモルモットでは、老衰だけでなく各種疾患にかかりやすくなるため、死んでしまうリスクが高くなります。老衰の兆候や症状、よくみられる疾患について知識をつけることで、いま飼っているモルモットがどのような状態なのかを把握することは非常に大事です。

モルモットの体調の急変はある日突然やってくることがありますが、老衰や死のサインを知っておくことで、介護や看取りなどのケアをおこなう、心の準備を整えることができる場合があります。

老衰の兆候や症状

モルモットの老衰ではいくつか共通した徴候や症状がみられることがあります。モルモットの体調の変化はわかりにくいこともありますが、しっかりと毎日観察することでわずかなサインに気が付きやすくなります。

身体が老い、衰えることで筋肉や関節など身体を動かすための器官や、口の筋肉や歯、消化器などの食事をとるための器官、細菌やウイルス、寄生虫などの感染症から身を守る免疫に携わる器官、心臓や呼吸器、また皮膚や被毛の状態などさまざまな組織の働きが弱まっていきます。

運動性の低下、元気の低下は比較的わかりやすい老衰の兆候です。モルモットがあまり回し車をしなくなった。ゲージの外に出しても運動しない。寝ている時間が増えたなどの行動の変化としてあらわれます。

食欲の低下は体調の悪化を示す重要なバロメーターです。モルモットの食事量の低下をみつけるためには、日々与えている牧草やペレットの量を把握している必要があります。餌を与えるときに牧草の残りが増えた、ペレットを残すようになった場合、食欲は低下しているといえます。

仮に、食欲がほとんど、まったくなくなってしまった場合、死期が近づいている状態です。後述する看取りの方法次第では、急いで動物病院を受診することをおすすめします。

免役力の低下は普段は悪さをしない常在菌の感染を引き起こします。これらは皮膚疾患や消化器疾患として表れ、脱毛や皮膚の赤み、かさぶた、また糞が緩くなった、下痢をしているなどの症状としてみられます。モルモットは嘔吐することができない動物ですが、嘔吐に似た症状がみられる場合、身体に大きな異変をおこしているといえます。

生命活動を維持するために非常に重要な器官である心臓や呼吸器の機能低下は、初期症状として元気や運動性の低下としてあらわれるため、みつけにくい老衰の兆候です。モルモットが失神するようになった、呼吸が普段より浅く早いなどの場合、致命的な症状を引き起こしている可能性が高いでしょう。

皮膚や毛並の状態が悪い場合は、体調の悪化によりグルーミングをしなくなった、または日和見感染症を引き起こしているなどの老化に関係した原因が考えられます。

老衰の兆候や症状のまとめ

  • 運動性の低下、元気の低下……回し車をしなくなった・ゲージの外に出しても運動しない・寝ている時間が増えた
  • 食欲の低下……牧草の残りが増えた・ペレットを残すようになった・食欲がまったくなくなった場合は死期が近づいている状態
  • 免役力の低下……脱毛・皮膚の赤み・かさぶた・糞が緩い・下痢・嘔吐に似た症状
  • 心臓や呼吸器の機能低下……元気や運動性の低下・失神・呼吸が普段より浅く早い

モルモットは突然死しやすい

老衰や疾患の症状をみせず、ある日突然モルモットが死んでしまうことがあります。モルモットは突然死しやすい動物だからです。

彼らがまだ野性動物であった時代、草食獣は肉食獣に捕食される危険性を常に持ちながら生活していました。身体の弱った草食獣は狩りやすい餌として認識されるため、体調の悪化や疾患を抱えている場合でも本能的に表に出さない習性があります。モルモットがペットとして飼われるようになった現代でもその習性を持ち続けています。

また、モルモットには特にかかりやすい疾患がいくつかあり、突然死の原因となる場合があります。不正咬合、ビタミンC欠乏症、食滞、結石症、生殖器疾患などが代表的です。

不正咬合はモルモットの歯並びのバランスが崩れる疾患です。歯の病気と聞くと一見、大きな問題にならないように思えますが、不正咬合によって引き起こされた歯の付け根の炎症によって鼻腔や下顎骨に膿瘍ができ、全身の臓器に細菌感染が広がり死亡する場合もみられます。

ビタミンC欠乏症はモルモットに特徴的な疾患です。他の動物とは違いビタミンCを身体の中でつくりだすことができないため、食事中のビタミンCが不足することで欠乏症を引き起こします。ビタミンC欠乏症による骨や歯の変形は不正咬合の原因となり、また被毛や皮膚の状態悪化は感染症を引き起こします。

食滞は消化管の働きが悪くなる、または閉塞が起きることで腸内の異常発酵が引き起こされる疾患です。モルモットは食事中の繊維質を大きな盲腸で微生物の力を借りて発酵させることで栄養分として利用しています。食滞によって異常発酵すると、ガスが産生され盲腸を風船のように膨らませます。腹圧の上昇は他の臓器の圧迫や、血管の圧迫を介してモルモットを死亡させることがあります。

モルモットは尿中のミネラル分が結石になりやすい動物です。結石が体内の尿の通り道を詰まらせることにより、膀胱の破裂や急性腎不全など劇的な症状を引き起こし突然死の原因となることがあります。

また、モルモットは子宮や乳腺に腫瘍などの大きなトラブルが発生しやすい動物です。これらの疾患もまたモルモットの死因となります。

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モルモットが亡くなる前に見せる見逃したくない症状とは

モルモットは突然死しやすいということは、死の兆候がわかりにくいということでもあります。そのため、モルモットのことをしっかり観察し、体調の変化を見逃さないようにしなければなりません。

モルモットは亡くなる前に以下のような症状を見せることがありますが、全てのモルモットが同じような症状を見せるわけでもなく、全く兆候がない場合もあります。また、老衰の兆候や症状と同じものも中にはあります。
いつもと違う気がしたら、迅速に獣医師に相談してください。

食欲低下

前述の通り食欲がまったくない場合は死期が近づいている状態なので、その前に気が付く必要があります。主食以外のものは食べるのか、水は飲むかなど、食欲低下が見られたらよく観察し、獣医師に報告してください。

体重減少

食欲低下と共に極端に体重が減ることも症状のひとつです。これに気づくためにも、飼育しているモルモットの体重を知っておきましょう。
横になったまま動かない
老衰の場合だけではなく、病気や怪我の場合でも動かなくなることがあります。

下痢

ストレスやビタミンC欠乏症でも下痢をすることがあります。モルモットは非常に繊細な生き物なので、できる限りストレスを排除してあげましょう。※2

体温低下

モルモットに限らず、生き物が死ぬ前は体温が下がります。「看取りとお世話」で詳しく述べますが、体温を維持してあげてください。

呼吸の乱れ

急激な温度変化や不衛生な環境がアレルギーや病気、ストレスを引き起こし、呼吸の乱れを起こすことがあります。呼吸の乱れは死に直結することもあるため、早めに獣医師に相談してください。※3

飼い主がしてあげられること

モルモットの寿命を知ろう

モルモットの寿命は10年前後です。
2か月くらいで繁殖ができる程大人になり、3~4歳で老化が始まります。

10歳にもなると人間でいう90歳くらいです。長寿モルモットのギネス記録は14年10ヶ月で、これは人間でいうと140歳くらいに該当します。

手塩に掛けて育てればモルモットは長生きするので、健康を維持する努力を怠らないようにしましょう。そのためにできることを解説していきます。

モルモットの年齢 人間の年齢
1歳 18歳
2歳 28歳
3歳〜5歳 35歳〜50歳
5歳〜8歳 50歳〜75歳
8歳〜10歳 75歳〜90歳

※2

健康を維持する

歳をとってきたモルモットの健康寿命を伸ばすためには、疾患の予防や、早期発見、早期治療をおこなうことが非常に重要です。そのためにはモルモットの診察をおこなっている動物病院を見つけ、かかりつけ医を持つ必要があります。

モルモットは、ペットとして一般的な犬や猫に比べると身体のつくりが異なる動物です。かかりやすい疾患や使用できる薬なども一部特有です。全ての動物病院の獣医師がモルモットの診療を得意にしているわけではありません。

モルモットが大きく体調を崩すまえに、モルモットの診察をおこなっている動物病院をみつけ、一度受診してみることが重要です。

快適に暮らさせる

介護が必要な時期に入りつつあるモルモットは、飼育環境を整えてあげることでQOLを上げ、より快適に過ごすことができます。QOLはクオリティオブライフの略であり、生きていることの質を表す言葉です。モルモットのQOLを上げることは、健康寿命の延長に繋がります。

こまめな掃除はQOLをあげるために重要な要因です。老化で免役のおとろえたモルモットは、環境中の汚れに含まれる細菌や真菌が感染することで皮膚病を引き起こします。床材の汚れはすぐに取り除くようにしましょう。また、老化によりモルモットは被毛や皮膚が汚れやすくなっていきます。モルモットの被毛やお尻が汚れている場合は優しくふき取ってあげましょう。

チモシーなどの乾草の多給は正常な腸内環境を整えるだけではなく、不正咬合などの歯牙疾患を予防する効果があります。もしペレットが多い食生活を送っている場合、いきなり食事内容を変化させることは、腸内の異常発酵や嗜好性の低下による体重減少を引き起こす可能性があります。可能であればかかりつけの獣医師に相談の上、体調や体重の推移を観察しながら徐々におこなってください。

また、モルモットは完全な草食動物です。主食に牧草やペレット、副食に野菜や果物を与えましょう。ペレットを主食にするならビタミンCが含まれるものを与え、牧草を主食にするなら野菜や果物を1日2回ほど必ず与えてください。

野菜は結石症につながるカルシウムを摂り過ぎないように、カリフラワーやチンゲン菜、ブロッコリー、パプリカなどが良いでしょう。※2

そして、モルモットは非常にストレスに弱く体温調節ができないため、他の動物を飼わないことや飼育温度の管理も大切です。例え他の部屋で別の動物を飼っていたとしても、臭いや音によってストレスを感じます。冬場の低体温症はもちろん、夏場のクーラー病にも気を付けましょう。※4

モルモットがかかりやすい病気を知ろう

モルモットは不正咬合、ビタミンC欠乏症、食滞、結石症、生殖器疾患の他にもかかりやすい病気があります。前述した病気を含めて、危険な症状について解説します。

不正咬合

歯並びのバランスが崩れ、歯が伸びすぎてしまうこの病気は、前歯なら早期発見が可能ですが、奥歯(臼歯)はなかなか気づくことができない場合が多いため、症状を見逃さないようにしてください。

軽度の場合は果物など柔らかいものばかり食べるようになります。ペレットすら拒否することもあるため、供給量を覚えておいてください。
重症になると口内炎を患うことや、伸びた歯が頬や舌に刺さり、痛みから食欲が減ります。そして、よだれが出てしまうことや、口臭が酸臭をおびることもあり、口周囲の被毛がよだれにより着色され湿り気や臭いを帯びます。

モルモットの歯は生涯伸び続けるため、不正咬合は再発することも多く、定期的な治療が必要です。繊維質の高い牧草を与えることで予防してください。 また、ケージをかじることやビタミンC欠乏症が原因になることもあるため、適切な環境で飼育しましょう。※3

ビタミンC欠乏症

ビタミンC欠乏症の症状は、元気消失、出血、鼻汁、フケ、毛並みの悪化、不正咬合、食欲不振、嗜眠、体重減少、下痢、歯からの変性出血、。肋軟骨の接合部の腫れ、長骨端骨板の変性等が見られます。
重症化すると歩行困難、四肢をひきずり全身を痛がる、関節周辺の内出血、悪臭のある糞等も現れるため、早期に獣医師に相談してください。※2

食滞

食滞を起こすと食欲不振、糞が小さい・出ない、歯ぎしり、腹部に触ると痛がる、呼吸が早いなどの症状が出てきます。
まずは脱水にならないよう点滴をする必要があるため、早期に獣医師に相談してください。※5

結石症(尿石症)

何度も排尿動作を繰り返した後、動かなくなる症状に加えて、元気・食欲の消失が主な症状です。結石症が悪化すると膿や血の混じった尿が出ることもあり、ショック死する可能性もあるため、早めに獣医師の診察を受けてください。

対策は「カルシウムの多い食事を長期間与えないこと」と「いつでも新鮮な水が飲めるようにしておくこと」の2つです。※6

妊娠中毒(ケトン症)

生殖器疾患の中でも妊娠中毒(ケトン症)は、症状に「急死」が入るほど危険な病気です。
妊娠後期に最も多くみられ、原因は遺伝や肥満などがあげられますが、不明点が多く厳密な原因はわかりません。
症状は急死の他に、食欲不振、元気消失、悪臭のある息や尿、黄疸、呼吸困難です。※3

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は雌雄問わずモルモットに多く認められる病気ですが、オスの発生が多いという特徴があります。

モルモットの乳腺腫瘍は短期間で肥大するため、早期発見早期摘出を心がけてください。モルモットの乳腺は下腹部に1対(2個)しかないため、犬や猫より発見しやすいでしょう。
日ごろから腹部をさわってしこりに注意を払っておいてください。

症状は乳腺部位のしこり、足の付け根のしこり、赤い乳汁、乳頭の腫れ、出血です。※7

毛球症

毛球症は、自身の毛やビニール、化学繊維などを飲み込むことで起こる病気です。
モルモットは飲み込んだ毛などの異物を吐き出すことができません。そのうえ、幽門が小さいため毛などの異物が消化管内にたまることがあり、閉塞を起こします。ペルビアン種等の長毛種は必ずブラッシングを行うと共に、短毛種も異物の飲み込みや高炭水化物、低繊維食の食事、ストレスには十分に注意をしてください。

症状は、症状は食欲不振、多飲、腹部膨満、元気消失、糞が出ない、排便量や形態の変化、体重減少です。多飲や腹部膨満には特に気を付けてください。※3

熱中症

モルモットの飼育環境は、室温20℃~26℃、湿度40%~60%が適切です。
症状はまず落ち着きがなくなり、次いで耳を小刻みにゆらし、鼻をぴくぴくさせて呼吸します。腹を床につけ、手足を伸ばすフセのような姿勢をし、よだれを垂らします。
脱水症状を起こすとショック死することもあるため、飼育環境には十分に注意をしてください。※2

肢端皮膚炎

モルモットは足の裏がデリケートなので、メッシュ製の床や網のスノコ、爪の伸び過ぎ、小さなケージ、肥満などにより傷ができてしまいます。そして、多湿や不衛生な環境により細菌感染を起こすことがあります。
症状は膿瘍、潰瘍、出血が見られ、重症になると骨髄炎や敗血症を起こす場合もあるため、早期に獣医師に相談してください。

モルモットは非常にデリケートな動物なので、他にもかかりやすい病気は沢山あります。
必ず適切な環境で飼育するようにしましょう。

監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

モルモットはハムスターと同じげっ歯類に属します。
そのため、ハムスターと同じものを食餌として与えてよいかといわれたら、それはNGです。モルモットはハムスターと異なり、体内でビタミンCを合成できない動物です。これはヒトも同様で、食べ物からビタミンCを摂取しなければいけないことを意味します。したがって、モルモットにはモルモット専用のフードを選んで与えてくださいね。また、歯の健康が食欲にも影響しますので、定期的な歯のチェックをしておくことが望まれます。

看取りの方法

モルモットがもうすぐ死んでしまいそうなとき、看取りの方法は2つあります。ひとつは自宅で看取る方法、もうひとつは動物病院で看取る方法です。どちらの方法が良いということはなく、メリットとデメリットが存在します。飼い主の考えや、かかりつけの獣医の治療方針と併せみて、どちらの方法を選択するかを判断してください。

自宅で看取る場合、モルモットの生命力にゆだねて最期の時を待ちます。生きている時間の終わりまで一緒にいられる可能性が高くなりますが、積極的な治療をおこなうことはできません。かかりつけ医の方針によっては自宅での強制給餌などの一部の延命措置をおこなうことができる可能性はあります。

一方、動物病院で看取る場合、飼い主様の希望に合わせて治療プランを提示し、納得のいく形で医療を利用されることが望まれます。より生きている時間を延ばすことができますが、動物病院に連れていく間に力尽きてしまう場合や、飼い主の仕事などで最期の時を一緒にいられない場合もあります。

動物病院での看取りでは、モルモットがこれ以上治療できる見込みがなく、ひどく苦しんでいる場合に安楽死を勧められる場合もあります。これは命が奪われるほどの痛みなどの苦痛を感じているモルモットを、麻酔によって苦しみが最小限になるようにした上で、薬剤によって死を迎えるようにする処置です。

安楽死の実施に対する考えは獣医師によって異なるため、動物病院での看取りでは必ず安楽死を行なうわけではありません。また、飼い主が望んでいても獣医師の判断で実施できないこともあるため、モルモットが元気なうちにかかりつけ医に安楽死についての考えを聞いておくといいでしょう。

看取りとお世話

モルモットを自宅で看取るとき、飼い主は何をしてあげられるのでしょうか?できる限り穏やかな死を迎えさせるために、いくつかできることがあります。

餌や水の補助は死の間際のモルモットに少しでもエネルギーをあげることができます。餌の補助では、強制給餌といって乾燥やペレットのような固形食ではない水分が多く含まれた流動食を、人為的に食べさせる方法があります。この方法は誤嚥性肺炎など処置自体が死に繋がってしまうリスクがあり、かならずかかりつけの獣医師と事前に相談した上、実施するかどうかを決めておいてください。

水の補助では水分を含んだコットンなどを口元にそっとおいて舌を濡らしてください。モルモットが口を動かすようならば、ある程度の飲水をおこなっていると考えられます。必ず、無理に水をあげすぎないようにしてください。少しでも水を飲めればモルモット自身のつらさを緩和できます。

モルモットの体温を維持してあげることも重要です。できればペット用のヒーターを使い、身体に熱が直接当たらないようにします。手をかざしてほんのり暖かく感じる程度の位置を探してあげてください。ヒーターの設置後しばらくはなんどか様子を見て、熱がこもりすぎていないか確かめることで、火傷のリスクを下げるようにしましょう。

虹の橋を渡っていってしまったとき

モルモットが死んでしまったとき、もしかしたらあなたはモルモットの死に際に立ち会えなかったかもしれません。そうでなくても、とても大きな悲しみと後悔が絶え間ない波のように訪れているでしょう。

後悔のないペットの死はありません。私たちの苦楽をすぐそばで共にし、ときに彼らなりの行動で慰めてくれる大切な伴侶を失ったとき、悲しまないことはありません。どんなにたくさん世話をしても、介護や疾患の治療をおこなっていても、ペットが死んでしまうと全部無駄になったような気がして、さらにもっとたくさんの愛情を与えればよかったと思うのです。

ひとつ確かなことがあります。だれしもが最良の飼い主にはなれませんが、モルモットにとってあなたはかけがえのない飼い主であったはずです。すべての愛情はきちんと伝わっています。

虹の橋を渡っていったモルモットに、最後の世話をしてあげましょう。より良いお別れのために必要な、大切なことです。

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モルモットの供養の方法

モルモットの遺体は死後数時間のうちに、全身の筋肉がエネルギーを使い切り硬直する死後硬直とよばれる状態に変化します。死後硬直は1日ほど継続し、解硬という死後硬直の解徐を経て、体内や体外に付着した微生物によって土へと還っていきます。

遺体は時間と共に状態が悪化していくため、冷房の効いた涼しい部屋で直射日光を避けて安置する必要があります。このとき、結露しないようにタオルで巻いた保冷剤で身体を十分に冷やしてあげましょう。ビニールで覆った段ボールの棺に納めることで、のちの火葬に際して都合がよい場合があります。

安置と平行して火葬の手筈を整えましょう。火葬は民間のペット葬儀業者か地方自治体に依頼することでおこなうことができます。どちらの方法でも事前の連絡が必要であり、すぐに火葬がおこなえるとも限りません。早めに連絡することをおすすめします。

民間のペット葬儀業者に依頼することで、移動式の火葬施設を備えた車で自宅近くまで来てくれる、もしくはお葬式のような葬儀をおこなえる場合があります。一方、地方自治体への依頼では比較的安価に火葬をおこなうことができますが、お骨や灰を受け取ることができず合同墓地への埋葬が決まっている場合があります。

まとめ

  • モルモットは中高齢を過ぎると老衰が始まり、死のリスクが高くなる。
  • 老衰の兆候や症状はわかりにくい場合があるが、毎日観察することは重要である。
  • モルモットは突然死しやすい動物であり、さまざまな疾患が原因になり得る。
  • 高齢期のモルモットは健康の維持や、快適な生活環境がQOLのために必要である。
  • モルモットの看取りには自宅でおこなう方法と、動物病院でおこなう方法がある。
  • 自宅で看取る場合、いくつかの世話をおこなうことができる。
  • モルモットが死んでしまったとき、すみやかに安置し供養の手筈を整える必要がある。
監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

モルモットは温厚な子が多く、なつきやすいことから人気があります。
ハムスターやウサギほどではありませんが、飼育頭数もエキゾチックアニマルの中では比較的メジャーな存在となっています。ハムスターよりも寿命は長い傾向にありますが、げっ歯類ということもあり、おなかの調子が時として生命を脅かすことにつながる場合もあります。
毛が長いところが特徴なのですが、毛並みは健康状態をよく反映します。そのほか糞便の様子(下痢になっていないかどうか)や上手にフードを食べているか、などから日頃の健康状態をよく観察しておくとよいでしょう。

よくあるご質問

  • Q

    モルモットを飼育する上で特に注意することは何ですか

    A

    温度・掃除・食事・ストレスをためさせないこと
    モルモットは体温の調整ができないため、高温多湿が苦手です。30度を超えると命に関わることがあるため、夏場は特に暑さと湿度の対策と水の管理をしてください。
    直射日光が当たらず、風通しの良い場所にケージを置くだけではなく、小動物用の冷却グッズや広いケージの用意も忘れないでください。そして、クーラー病に気を付けながら冷房を適切に使いましょう。冬場の低体温症にも気を配ってください。

  • Q

    モルモットはからだの大きさによって寿命が違いますか

    A

    からだが大きいモルモットほど寿命が長い傾向にあります
    オスの方がメスよりもからだが大きいため、オスの方が長生きすることが多いと言われています。ただし、必ずしもメスやからだが小さいモルモットの寿命が短いわけではありません。
    モルモットを適切な環境でしっかり飼育することで長生きさせることができます。愛情を持ってよく観察し、長生きさせてあげましょう。

  • Q

    ビタミンC欠乏症にならないための摂取量は?

    A

    大人のモルモットで15~25㎎、成長期・妊娠中の場合は30㎎( 1日の摂取量。体重1kgとして。)
    ペレットにはビタミンC含有量が記載されていますが、保存方法によってはビタミンCが劣化します。ペレットにビタミンCが含まれているからと言って安心せず、野菜や果物、必要ならサプリメントなどを摂取させてください。

参考文献

※1:環境省 家庭動物等飼養保管技術マニュアル
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/house.pdf
※2:【獣医師監修】モルモットの平均寿命は何年?長生きさせる飼い方も紹介!
https://hoken-room.jp/pet/7799
※3:モルモット飼育情報
https://www.sbspet.com/mol/guneapig4.html
※4:エキゾチックアニマル
http://www.hayama-ah.net/exoticanimal.html
※5:【モルモット】胃停滞?食滞?腸閉塞?(イレウスとは)②
https://ameblo.jp/you-juisi/entry-12656287568.html
※6:エキゾチックアニマルの飼主さんへ
https://kasugaoka.sakura.ne.jp/exotic/
※7:モルモットの乳腺腫瘍(乳腺癌)
https://egotanomori.com/case3.php?eid=00004

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この記事の執筆者

若林 薫氏

獣医師
ライター

若林 薫氏

獣医師
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麻布大学を卒業し獣医師免許を取得、大手ペットショップで子犬・子猫の管理獣医師として勤める。その後、製薬企業での研究開発関連業務を経て、ライターとして活動する。幅広い専門知識を生かした記事作成を得意とする。

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