2021.07.14
2023.12.13
猫が死んだらすることの流れ|最期まで寄り添うための安置・火葬・供養まで全部解説
大切な猫が死んでしまったら、飼い主はどうしたら良いのでしょう。火葬するにはどうしたら良いのか、費用はどれくらいかかるのかも気になるところです。そこでこの記事では、猫が死んでからすることを、安置、埋葬、供養に分けて詳しくまとめました。
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ポイント
猫が死んだら体を清めます。次に、猫が入る大きさの箱にペットシーツや新聞紙を敷きます。その上に遺体を寝かせ、ドライアイスや保冷剤を当てて体を冷やし、涼しい部屋に安置をしてください。
その間に供養方法を決めます。猫の供養は、業者に依頼する火葬、自治体に引取り依頼をする方法があります。火葬を行った場合は、その後遺骨を自分の土地に埋めるか手元供養をするか、ペット霊園で供養をするか、散骨などを行うか選べます。
猫の死亡を確認する方法
大切な愛猫の死は、万が一まだ生きていたらと考えてしまうと、なかなか判断が難しいものです。
猫の死亡は呼吸、脈、瞳孔反射でも確認が可能ですが、難しい場合には死後硬直の有無で判断をしましょう。
猫は完全に死亡すると、体が冷たくなり固まる死後硬直がはじまります。
死後硬直は死亡すると直ぐにはじまりますが、生きている状態では見られない現象のため、死後硬直があれば完全に死亡したことが分かります。
死後硬直では暖かかった体温は全くなくなり、四肢は持ち上げてもだらりと垂れることはありません。
脈や呼吸で死亡の判断が難しい場合は、死後硬直の有無を確認してみましょう。(※1)
猫が死んだらすること
大切な愛猫が亡くなったら、何をどうするべきか迷ってしまいがちです。
そこでここでは、猫が亡くなってから埋葬までにするべきことを分かりやすく紹介します。
遺体を清めて箱に寝かせる
愛猫が亡くなったら、完全に体が硬直をしてしまう前に、体を清めて体勢を整えます。
汚れた部位は湿らせた布などで拭き取り、ブラッシングをして毛並みを整えます。
四肢を内側に折り込み、眠っているような体勢にして寝かせます。
完全に死後硬直してしまった場合は、無理に体を動かさずにそのままでも構いません。
瞳が開いている場合は指で優しく瞼を閉じ、閉じない場合にはガーゼなどで覆ってあげましょう。
体液が漏れ出る場合は、ガーゼや脱脂綿などで押さえます。
棺に寝かせ、体を冷やして安置する
愛猫を寝かせる棺は、ペット用の棺がすぐに準備できない場合、きれいな段ボール箱で代用することができます。
棺の底にペットシーツや新聞紙を敷き、その上に遺体を寝かせます。
愛猫を火葬する場合は、予め火葬可能な棺の素材や一緒に入れられる副葬品を確認しておくと良いでしょう。
愛猫の腐敗を遅らせるために、ドライアイスや保冷剤を当てて体を冷やし、涼しい部屋に安置します。※2
ご納得の行く特別なお見送りの形
「ありがとう」が伝わる葬儀にする。そんなお見送りで悲しみを少しでも和らげるよう、 私たちはご遺族を支えていきたいと考えています。
自宅での葬儀
家族立ち合い
セレモニー
家族でお骨上げ
骨壺に納めご返骨
霊園への埋葬
猫の埋葬方法
愛猫を埋葬するには、皆どのような方法で行っているのか気になりますよね。
そこでここでは、猫の一般的な埋葬方法や特徴などを紹介します。
業者に頼んで火葬する
ペット霊園やペット火葬業者に頼んで火葬してもらうことが近年では一般的です。
最大の特徴は、人間の火葬のように手厚い供養を受けることができるプランも存在することです。
プランによっては、火葬の立ち会いやお骨上げ、遺骨の返却までしっかりと行うことが可能です。
手厚い供養を受けることができる半面、ほかの埋葬法に比べ費用も高くなることが欠点です。
各自治体に頼んで引き取ってもらう
猫の遺体は、各自治体に引き取ってもらうことも可能で、比較的安い出費ですむことが特徴です。
しかし、自治体によっては一般廃棄物として扱われることや、遺骨の返却がないことなどが欠点です。
対応は各自治体によって異なるため、詳細はお住まいの自治体に問い合わせてください。
庭で土葬する
自宅に庭がある場合は、そのまま遺体を土葬することが可能です。
昔から広く行われる葬送法であり、最も手間や費用がかからない方法といえます。
穴を深く掘らないとほかの動物に掘り起こされてしまう可能性があるという欠点もあります。
また、ご自身の私有地以外の場所(公園や山林、第三者の私有地など)に埋葬することは、不法投棄にあたる場合があります。
猫の火葬の種類と費用の目安
愛猫の葬送法として一般的になりつつある火葬ですが、大きく分けて「合同火葬」、「個別一任火葬」、「個別立会火葬」の3種類に分けられ、種類によって火葬法や金額が異なります。
ここでは、合同火葬、個別一任火葬、個別立会火葬の内容や費用の目安について紹介します。
合同火葬
合同火葬は、その名の通りほかのペットと合同で火葬する方法です。
3種類の火葬法の中では、一番費用がかからないことが特徴です。
合同で火葬を行うため、立ち会いや遺骨の返却はありません。
また、合同で火葬を行うにあたり、日付や曜日がある程度指定されます。
合同火葬は、なるべく費用を抑えたい方や、遺骨の返却を望まない方に適しています。
合同火葬にかかる費用の目安は、8,500円~となっています。 (https://petlly.jp/price/)
個別一任火葬
個別一任火葬は、ペットを個別で火葬するため遺骨の返却が可能です。
火葬は全てスタッフが行うため、立ち会いやお骨上げはできません。
なるべく費用を抑えながらも、遺骨の返却を望む方に適しています。
個別一任火葬の費用の目安は、15,400円~となっています。
個別立会火葬
個別立会火葬は、火葬の際に立ち会いが可能で、お骨上げや納骨まで行うことが可能です。
最も手厚い供養を行うことができますが、火葬プランの中では最も高額になります。
人間の場合と同じように、手厚い火葬を行いたいという方に適しています。
個別立ち合い火葬の費用の目安は、17,600円~となっています。
火葬の後はどう供養したら良いのか
大切な愛猫を火葬した後の遺骨は、どのように供養したら良いか悩む方も多いことでしょう。
ここでは、猫の供養法について紹介します。
遺骨を庭に埋葬する
自宅に庭がある場合には、遺骨を土に埋めて自然に還す方法もおすすめです。
通販サイトなどでは、遺骨を入れるスペースを設けた墓石も販売されています。
引っ越しなどの予定がなく、長く傍にいることのできる方に適した埋葬法です。
遺骨を手元に置いて供養する(手元供養)
遺骨をそのまま家に置いて供養する方法を、手元供養と呼びます。
ペットの場合は、遺骨をそのままペット用の仏壇などに飾り供養をしても良いでしょう。
また、遺骨の一部をペンダントやロケットに入れてお守りにする方も増えています。
いつまでも愛猫を身近に感じたいという方におすすめの供養法です。
ペット霊園で供養する
ペット霊園では、ほかのペットと一緒のお墓に埋葬する合同供養や、個別墓地、室内で供養をする納骨堂などさまざまな供養法が存在します。
なかには人間と一緒に入ることのできるお墓も登場しているため、ご自身に合った霊園を探してみるのも良いでしょう。
その他の供養法
ペット霊園では、遺骨を指定の場所に撒く海洋葬や山林葬、樹木葬を取り扱っている施設も増えています。
愛猫の遺骨を散骨したい場合は、取り扱っているペット霊園に問い合わせてみましょう。
私有地以外に許可なく散骨することは禁止されている場合があるため、注意が必要です。
ペットロスを長引かせないためにできること
大切な家族の一員である愛猫を亡くした場合、ペットロスに陥ることは珍しくありません。
ペットロスに陥ることは、それだけ愛猫を大切に想っていた証でもあるため、恥じることではありません。
しかし、長引かせてしまうと、私生活に影響を及ぼす可能性があります。
ペットロスを長引かせないためには、悲しい気持ちを抑え込まずに誰かに打ち明けることや、少しずつでも良いので飼育用品の片づけを行うことが大切です。
家族や友人など、愛猫が亡くなった悲しみを理解し共感してくれる方に想いを打ち明けることで、気持ちの整理をつけやすくなるかもしれません。
また、食器やトイレ、おもちゃ、キャットタワーなどの飼育用品をそのまま置いておくと、いつまでも愛猫との別れを受け入れることが難しくなりがちです。少しずつでも良いので、飼育用品の片づけを行いましょう。
それでも体調が優れない場合には、無理をせず早めに病院を受診することも大切です。
まとめ
- 猫の死亡確認は「死後硬直」が判断しやすい
- 亡くなったら体をきれいにして体勢を整え、体を冷やして安置する
- 火葬には合同火葬、個別一任火葬、個別立合火葬がある
- 火葬後の供養は埋葬、手元供養、ペット霊園で供養する方法などがある
猫の死亡は、呼吸や脈、瞳孔反射で判断することができますが、難しい場合には死後硬直の有無で確認してください。
ご自身の住んでいる環境や返骨の有無などで、埋葬法や供養法を選ぶと良いでしょう。
大切な愛猫が亡くなることは非常に悲しいことですが、飼い主さんに看取られ手厚く供養されることは、きっと愛猫も幸せを感じているに違いありません。
よくあるご質問
-
Q
猫が死んだらどうすれば良いですか?
Aまずは体を清めて、ドライアイスや保冷剤と共に箱に入れて涼しい場所で安置をしてください。その間に供養方法を決めましょう。
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Q
猫が亡くなったあとの供養方法は何ですか?
A業者に依頼する火葬、自治体に引取り依頼をするから選べます。
-
Q
猫の火葬費用は幾らですか?
A合同火葬で18,700円~、個別一任火葬で22,000円~、個別立会火葬で24,200円~となっています。
※1:「猫が死んだらどうする?」猫が亡くなった時にする3つの事
https://www.aeonpet-memorial.com/column/that-the-pet-is-dies/if-cat-dies/(参照2021-7-14)
※2:愛猫の葬儀についてねこちゃんホンポ様の『猫の葬儀をする時に知っておくべき事』で詳しく解説しておりますので、こちらもご確認ください。
https://nekochan.jp/column/article/2784(参照2023-3-30)
こちらの記事もご覧ください
※1当社運営ペット葬儀サービスに対するお客様アンケート:詳細はこちら ※2 弊社運営ペット葬儀サービス全体のお問い合わせ件数
この記事の執筆者
原 京子氏
動物看護士
ライター
原 京子氏
動物看護士
ライター
24時間急患対応の動物看護士として勤務。
その後、動物園飼育スタッフやペットショップ生体販売員など数多くの動物業界を経験し、現在はペットと飼い主さんへwebライターとして正しい知識を配信している。
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