2021.07.07
2023.12.13
ペットの棺の選び方|安心して送り出すための簡単な作り方や入れるものの注意点
大切なペットが死んでしまったら、私たち人間の時のように、「棺」は必要なのでしょうか。
遺体を火葬(葬儀)にする場合、棺の素材や一緒に入れてよいものに決まりがあるのかも知っておきたいですよね。
また、お花やおもちゃなど、棺に入れても良いものやダメなものも気になるところです。
そこでこの記事では、ペットを火葬(葬儀)にする際、棺は必要なのかや、手作りで簡単にできる棺の作り方、一緒に入れることのできる副葬品などを詳しくまとめました。
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この記事の監修者
齋藤 鷹一氏
大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事
齋藤 鷹一氏
大森ペット霊堂
前代表 現アドバイザー
特定非営利活動法人SPA代表理事
ペット葬儀業界の透明化を目指し、2017年より大森ペット霊堂で代表を勤めた。動物への愛情を訴え続け、現在は命を救う活動に専念をする。亡くなった命にも生きている命にも同等の尊厳を持たなければペットの仕事をしてはいけないと感じている第一人者。
ペットに棺は必要なのか
人間が亡くなった際、遺体は棺に入れて火葬する方法が一般的です。しかし、ペットにも棺は必要なのかと悩む方も多いことでしょう。
宗教や法律的に考えると、棺は絶対に必要なものではありません。
しかし、葬儀までの間に安置しておける場として、また、人間の場合と同じように、最後のお見送りをしっかりと行うために、ペットが亡くなった際には、簡易的なものであっても棺に入れて身を清め、旅立たせてあげたいですね。
棺には必ずしも高額な物を用意する必要はありませんが、愛するペットにできる最期のお世話として、棺に入れて火葬をしてあげましょう。
棺の素材は何が良い?
ペットを寝かせる棺は、どのようなものでも良いというわけではありません。
通常、人間の葬儀で使用される棺は、桐や檜などの木棺が一般的です。
しかし、これらの素材は費用が高くなるため、ペット用の棺としては一般的とはいえません。
棺は段ボール箱で代用することも可能ですが、業者に火葬を依頼する場合、通常の段ボール箱では引き取ってもらえないこともあります。
近年では、燃えやすい素材の段ボール箱も存在されており、ホームセンターや通販で入手可能です。
基本的に、ペットの棺は火葬までの代用品として使用しますので、必ずしもこの素材でなければいけないという決まりはありません。
火葬できる棺は業者によっても多少異なるため、気になる方は依頼する火葬業者に火葬可能な棺の素材を予め確認しておくことをおすすめします。
また、業者によっては棺を用意してくれるサービスを行っている場合があります。(※1)
棺にふさわしくない素材がある
ペットの棺として使用する素材には、相応しくないものも存在します。 (※2)
- 燃えにくい素材のもの(布製品など)
- プラスチックなど有毒物質が発生するもの(一般的な段ボール箱など)
ペットの棺を選ぶ際には、有毒ガスが発生しにくいもの、燃え残りの少ないものなどの条件が挙げられます。
有害ガスが発生する素材は燃やすことができないことはもちろんですが、ペット用の火葬炉は、有害物質を排出しにくいように火力が弱めに設定されていることが多いため、素材によっては燃え残りが多く、お骨をきれいに残すことが難しいとされています。
火葬する際の棺にふさわしくないと言われる素材としては、一般的な段ボール箱、質量の多い木製棺、タオルや毛布などの布です。
遺体を安置するため、簡易的な棺として良く使われる段ボールですが、火葬する棺として使用する場合は、燃え残りの少ない特殊段ボールをおすすめします。
お家でできる棺の作り方
ペットの棺として失敗しないためには、販売されているペット用の棺を購入するか、業者に棺を依頼する方法を取ると良いでしょう。
しかし、急な死亡などで棺の調達がすぐにできない場合には、家にあるもので代用することも可能です。
家庭で用意する棺は、火葬までの代用品であり、火葬の際は専用の棺に遺体を移動します。
そのため、代用する棺はペットが入る大きさであれば特に素材にこだわる必要はありません。
しかし、一般的な段ボール箱や毛布などは火葬にすることが難しいため、火葬にする際には棺から移動することを前提として納棺し、副葬品を用意します。
家にあるものを棺として使用する場合、きれいな段ボール箱などに新聞紙やペットシーツなどを敷いて、その上に遺体を寝かせます。
腐敗を遅らせるために、ドライアイスや保冷剤を当てて体を冷やし、涼しい部屋に安置します。 (※3)
手作り棺は火葬前までの代用品
ご自宅で棺を手作りする際には、あくまでも「火葬前までの代用品」として考えてください。
ほとんどの場合、火葬の際には専用の棺に遺体を移すか、棺から遺体を火葬炉に移動します。
そのため、手作りの棺は火葬の際に使用できない場合がほとんどです。
せっかく手作りしたのに、一緒に火葬にできなかったとなれば残念に思ってしまいますよね。
火葬業者は、遺体をきれいに火葬にするためや、万が一のトラブルを回避するためにも、副葬品以外は業者で用意したものを使用します。
そのため、手作りの棺はあくでも一時的に使用するものだと知っておくと安心です。
ご納得の行く特別なお見送りの形
「ありがとう」が伝わる葬儀にする。そんなお見送りで悲しみを少しでも和らげるよう、 私たちはご遺族を支えていきたいと考えています。
自宅での葬儀
家族立ち合い
セレモニー
家族でお骨上げ
骨壺に納めご返骨
霊園への埋葬
用意するもの
家庭で手作り棺を作る際には、以下のものを用意します。
手作り棺は、火葬前までの代用品として使用します。
- きれいな段ボール箱
- 新聞紙またはペットシーツ
- タオルや毛布
- 保冷剤またはドライアイス
棺に必要なものは、ホームセンターなどで揃えることができます。
遺体の安置の仕方
必要なものを揃えたらご遺体を安置します。
- 段ボールにペットシーツを敷く
- 遺体を寝かせる
- タオルなどを掛ける
- ドライアイスや保冷剤で冷やす
棺の素材は、段ボール箱が手に入りやすくおすすめです、新品の段ボール箱は、ホームセンターで入手可能です。ペットを寝かせてもゆとりのあるサイズを選んでください。
段ボール箱の底に、新聞紙やペットシーツを敷き、その上に遺体を寝かせます。
遺体にタオルや毛布を被せ、その上に保冷剤やドライスを置いて遺体を冷やします。
棺は、日陰の涼しい場所に安置してください。
棺があるメリットとして、自宅でご遺体を安置する際に保冷剤を敷いている中の冷気をしっかり保つことができます。
長期間自宅で安置を希望されている方は、どんなものでも構いませんので棺を用意して中に寝かせてあげてください。
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一緒に入れる装飾品は?
棺に一緒に入れることのできる副葬品は、以下の通りです。
- お花
- 手紙
- 写真
- おやつ(少量)
一緒に火葬できる副葬品としては、お花や手紙、少量のおやつがおすすめです。
お花の種類はキクやカーネンションなど仏花として扱われるものが適切で、色は白を基調とした淡い色合いがおすすめです。
ぬいぐるみやプラスチックはNG
副葬品は一緒に火葬できないものも多く存在します。
- ぬいぐるみなどの布製品
- おもちゃや食器などのプラスチック製品
- 首輪などに使われるステンレスや金属など燃えないもの
業者によって多少異なりますが、火葬できないものとしてプラスチック製品やおもちゃ、ぬいぐるみ、大きめの布、金属などが挙げられます。
これらの副葬品は有害ガスが発生する可能性や、燃え残りによりきれいに遺骨を残せなくなる可能性があります。おもちゃやぬいぐるみは家で安置する際に枕元に飾って置き、火葬の際は取り除けるようにしておくと良いでしょう。
ご納得の行く特別なお見送りの形
「ありがとう」が伝わる葬儀にする。そんなお見送りで悲しみを少しでも和らげるよう、 私たちはご遺族を支えていきたいと考えています。
自宅での葬儀
家族立ち合い
セレモニー
家族でお骨上げ
骨壺に納めご返骨
霊園への埋葬
人では必ず棺に入れて火葬することがルールですが、ペットの火葬に決まりはありません。
どんな形であれ、火葬できる物、できない物などはご自身で判断せず、まずは火葬したいと思う副葬品を持っていき、火葬前に担当スタッフに直接お聞きすることがベストです。
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まとめ
- ペットの棺は必ず必要なものではない
- ペットを送り出す儀式として、棺に入れたほうが良い
- 手作りの棺は火葬前までの代用品と考えておこう
- 火葬には専用の棺を使用する(もしくは棺を使用しない)
- 一緒に入れる副食品はお花や写真、手紙などが良い
ペットの棺は、使用しなければいけにないという決まりはありませんが、ペットをきれいな形であの世へ送り出ためにも、あった方が良いでしょう。
手作りの棺は一般的に火葬には使用できず、火葬前までの代用品となります。
火葬の際は、火葬業者が用意した棺か、手作り棺から出して行います。
愛するペットへできる最期のお世話として、葬儀の際には是非愛情を込めて作った手作りの棺に入れて、きれいな形で送り出してあげてください。
よくあるご質問
-
Q
ペットの棺はあった方がいいですか?
A絶対に必要ではありませんがペットちゃんの旅立ちの準備としてご用意ください。
-
Q
ペットをダンボールに入れて安置してますが良いでしょうか?
A火葬前のご自宅で安置するための棺になります、ダンボールで作成した手作りの棺は一緒に火葬することは難しいことをご理解下さい。
-
Q
一緒に入れる装飾品はどんなものが適してますか?
A少量のおやつやお花など燃えやすいものをお選びください。
※1:ペットの棺の選び方|ルールやおすすめ商品と葬儀(火葬)について
https://www.seikatsu110.jp/pet/pt_funeral/23821/(参照2021-7-1)
※2:犬や猫のペットの火葬に使う棺(ひつぎ)はどのようなものがあるのか?
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2017/01/19/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E7%81%AB%E8%91%AC%E3%81%AB%E4%BD%BF%E3%81%86%E6%A3%BA%EF%BC%88%E3%81%B2%E3%81%A4%E3%81%8E%EF%BC%89%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE/(参照2021-7-1)
※1当社運営ペット葬儀サービスに対するお客様アンケート:詳細はこちら ※2 弊社運営ペット葬儀サービス全体のお問い合わせ件数
この記事の執筆者
原 京子氏
動物看護士
ライター
原 京子氏
動物看護士
ライター
24時間急患対応の動物看護士として勤務。
その後、動物園飼育スタッフやペットショップ生体販売員など数多くの動物業界を経験し、現在はペットと飼い主さんへwebライターとして正しい知識を配信している。
運営元情報
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