ペットの死
2021年10月11日

犬が死んだら埋めて平気?土葬方法と注意点、集合住宅での供養を解説

ひと昔前までは、飼い犬が亡くなったら自宅の庭に土葬する人がほとんどでした。しかし、現在では飼い犬を庭に土葬する人は減っています。なぜなら、集合住宅が増えたこともあり、土葬が可能な自分の土地を持つ人が減っているからです。土葬したい場合はどうしたらよいか、犬の供養方法について詳しく解説します。

近年、犬を飼う人が増えています。
犬が若くて健康なうちはあまり考えないことかもしれませんが、いつか必ず死はやってきます。

いまいちど犬の死後について考えてみましょう。なかでも今回は土葬に焦点を当ててみます。

犬の土葬は可能?

犬の土葬は可能です。
とはいえ、現実的にはかなり難しいと言わざるを得ません。

まず、土葬ができる場所は非常に限られます。なぜなら、廃棄物処理法により動物の遺体は廃棄物と定められており、その処理は公共の場所であってはならないとされているためです。また、自分の私有地であっても刑法第143条第1項の「水道汚染」に抵触しないよう、川、湖、沼などやその周辺への土葬は避けなければなりません。(※1)

そのうえ、土葬は臭いの発生や菌の繁殖など衛生面のデメリットが多いため、近隣に住宅や畑などがないところに限定されます。
更に、今後土地を手放す予定がない、定期的に供養できる、などの細かい条件もありえます。

以上から、近年の住宅事情では土葬は難しいと言えるのです。

次に、犬を土葬する際のメリットデメリットをまとめてみましょう。

犬の土葬のメリットデメリット

土葬のメリットは費用がかからないことです。
もちろん、穴を掘るための道具が無いなら購入する必要がありますし、臭いを抑えて土に還るのを促進するために石灰などを用意すれば、その分の費用がかかります。

しかし、これらの購入費はお墓を買うことや火葬をすることを考えるととても安価に済んでしまうでしょう。

次に、犬の土葬のデメリットは何でしょうか。それは以下の通りです。

  • 腐敗臭
  • 菌が繁殖する
  • 害獣が発生する
  • 引っ越すときにご遺体を掘り返す必要がある
  • 法律により場所の制限がある

犬の土葬は、メリットに比べてデメリットが多いです。
特に臭いや害獣の発生は近隣住民とのトラブルに発展することもあり、必ず避けなければなりません。
そして、忘れがちなのが引っ越しです。
ご遺体は土に還るから大丈夫だとそのまま放置した結果、工事の関係者や新しい住民による掘り返しでトラブルが起きる可能性があります。
もし、発見されなかったとしても、愛犬が無縁仏になってしまうこともあり、引っ越しの際は掘り返して連れて帰ってあげる必要があります。

法律に関しては違反者に罰則があるので、詳しく解説していきましょう。

土葬に関りがある法律

犬の土葬に関りがある法律は、廃棄物処理法や刑法などです。

まず、第一に知っておきたいのは廃棄物処理法です。
廃棄物処理法第2条第1項により、ペットのご遺体は廃棄物だと定められています。これは、どんなに愛したペットでも残念ながら例外ではありません。(※2)

そして、廃棄物処理法第5条第4項には以下のような条文が書かれています。
「何人も、公園、広場、キャンプ場、スキー場、海水浴場、道路、河川、港湾その他の公共の場所を汚さないようにしなければならない。」(※2)

これらの法律により、公共の場所における犬の土葬は、廃棄物の不法投棄とされるです。

次に、刑法 第143条第1項の「水道汚染」を確認してみましょう。
これには以下のように記載されています。(※1)

「水道により公衆に供給する飲料の浄水又はその水源を汚染し、よって使用することができないようにした者は、六月以上七年以下の懲役に処する。」

犬に限らず、生き物を土葬すると菌や害虫が発生します。そのうえ、生前に食べた物や飲んだ物、投薬などに添加されている化学物質が土の中に流出します。

すると、それらの物質が川や水源、沼などの水を汚染してしまうのです。
また、飲み水だけでなく、近隣の畑などに使われる農業用水の汚染により、近隣農家への風評被害が発生することもあり得ます。

だからこそ、川や湖、沼などの周辺に土葬することは犯罪として禁止されており、損害賠償に発展する恐れもあるため、むやみに土葬することは避けなければなりません。

土葬に適した場所

では、犬を安心して土葬できるところはどこなのでしょうか?

それは、先ほども触れたように「引っ越しや手放す予定が全くない自己の私有地」に限定されてしまいます。

それだけではありません。
例え自宅の庭だったとしても、近隣住民への臭いなどのトラブル回避のために、塀や垣根から離れたところ、自宅建物の傍に土葬しなければならないのです。

もちろん、自宅の庭が畑や河川、沼、湖などの水源近くであったなら、土葬はできません。

こうして考えると、犬を土葬できる場所はかなり限定されてしまうのです。

土葬する方法

では、限定された土葬できる場所がある、という方のために土葬の方法を記載しておきましょう。

準備するもの

犬を土葬する際、必須なものはシャベルやスコップ、軍手だけです。
それに加えて、あった方が良いのは石灰とモニュメントになるものです。

  • シャベルやスコップ
  • 軍手
  • 石灰(犬の体重と同量)
  • モニュメントや木の苗、お花

手順

1:2メートルの深さの穴を掘る
・穴の広さはペットの大きさに合わせましょう。
・穴を掘る前に水を撒くと比較的楽に掘れます。

2:用意した石灰の半分を撒く
・石灰は殺菌防臭効果が期待できるうえ、ご遺体が土に還るのを促します。
・石灰がない場合、腐葉土ならご遺体が土に還るのを促し、炭なら防臭効果が期待できます。

3:ご遺体を穴に寝かせる
・首輪やおもちゃ、おやつなどを一緒に入れたくなりますが、やめておきましょう。化学物質や化学繊維は土に還らず、土壌汚染に繋がります。食べ物は害虫や害獣が発生するきっかけになります。
・ご遺体をタオルなどで包むと臭い予防になりますが、その分土に還るための時間が長くなります。どうしても包みたい場合は、オーガニックコットンなど、100%天然素材のタオルや手ぬぐいにしましょう。

4:ご遺体に土をかける
・事前に用意した石灰(または腐葉土や炭)の残りをかけてから、土を盛ってください

5:モニュメントを置く
・モニュメントは名入りの石などの他に、樹木やお花でも構いません。目印になるようなものにしてください。

6:定期的に供養をする

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火葬をしてから埋骨する

犬のご遺体を土葬するということは、現代ではかなり難しいことがわかりました。

では、その土葬をもう少し楽にする方法があるとしたら、もう少し選択肢が広がるのではないでしょうか。

その方法は、火葬してから埋骨することです。

あらかじめご遺体を火葬することで、臭いや害虫、害獣の発生を抑えられるため、近隣住民への配慮が少しで済んで、心労が減ることでしょう。

そのうえ、ご遺骨なら土に還る時間が短くてすむため、犬にとっても良いことです。

「自宅の庭が狭くてどうしても近隣に近いところに埋めることになってしまう」などという場合は特に、あらかじめ火葬することをおすすめします。

火葬のメリットデメリット

あらかじめ火葬することで土葬のデメリットをなくすことができますが、火葬にもメリットデメリットがあるのは確かです。

今一度確認してみましょう。

火葬のメリット
  • 納骨・埋骨・散骨・手元供養・合祀という葬送方法を選ぶことができる
  • 菌や臭い、害獣の発生が抑えられる
火葬のデメリット
  • 費用がかかる
  • ご遺骨の供養方法に悩むことがある

火葬のメリットデメリットを見て感じるのは、土葬はほとんど費用がかかりませんが、火葬は費用がかかります。

しかしながら、特に臭いの問題は近隣住民とのトラブルになりやすく、我慢することができない問題であること、土葬場所の問題があることなどを考慮すれば、やはり火葬をおすすめしたいと筆者は考えます。

そして、筆者は子供の頃、ハムスターやうさぎを土葬しましたが、体験上特にひどかったのは害獣です。
害獣はただそこにいるだけではなく、飼っているウサギや猫を襲って怪我をさせたり、糞尿をまき散らしたりします。

その糞尿の臭い、それに付随する虫や雑草の繁殖など、土葬は思わぬ二次被害を生みます。

これらの点からしても土葬は難しく、火葬をおすすめしたいと心から思います。

火葬の種類

火葬には大きくわけて3つの種類があります。

それは、訪問火葬・自治体での火葬・動物霊園などの固定炉での火葬です。

訪問火葬は、主に民間業者が行います。業者が直接訪問し、火葬車にてご遺体を火葬するか、ご遺体を引き取って合同あるいは個別に別の場所で火葬します。

自治体での火葬はご遺骨が返却されないところがほとんどなので、お住いの市町村での対応を予め調べてから利用してください。

固定炉での火葬は、人間の火葬と似た雰囲気です。動物霊園で行えば、そのままご遺骨の納骨や散骨が可能なところがあります。

火葬した後は?

犬を火葬した後、ご遺骨が残ります。ご遺骨を引き取らないという選択肢を取られたら、ご遺骨は供養塔などで他のペットとともに合祀されることが一般的です。

収骨し、ご遺骨を受け取れば、埋骨・納骨・散骨・手元供養・合祀という5つの選択肢があります。その中から、飼い主さんが供養してあげやすい方法を選ぶようにしましょう。

埋骨については事前に触れているため省きますが、ざっと他の4つの供養方法を確認してみましょう。

納骨はペット霊園や人間と一緒に眠れるお墓、納骨堂で行えます。中には永代供養付の墓所もあるため、安心です。ただし、納骨は他の供養方法よりも費用がかさむため、希望があれば早めに場所を決めておくことをおすすめします。

散骨は海洋散骨か霊園での散骨をおすすめします。
散歩コースや庭に散骨をするのはおすすめできません。自宅の庭への散骨は近隣住民とのトラブルになることもありますし、散歩コースは公道です。愛犬の粉骨が誰かに踏まれることや、他の犬の口に入ることも考えられるうえ、動物がきらいな人もいます。
マナーと法律に則った行動をとりましょう。

手元供養は飼い主様の自由に供養ができる方法です。供養台や仏壇、デザイン性が高い骨壺などもありますが、必ず買う必要があるわけではありません。

例えば、筆者は訪問火葬で頂いた骨壺と写真を飾り、毎日カリカリやかつお節などをお供えしているだけです。自分の納得できる方法で供養してあげてください。

合祀はペット霊園だけでなく、人間の墓地や納骨堂にペット用の合祀墓が併設されているところもあります。合祀は比較的安価なうえ、永代供養というメリットがあり、選択肢のひとつになり得るでしょう。

犬の埋葬後の定期的な供養について

どのような形であれ、犬を埋葬した後は定期的に供養をしてあげてください。

仏教には四十九日、月命日、百日忌、一周忌、三周期などがありますが、ペットは仏教徒ではありません。ペットの供養に決まった形はありませんので、飼い主様の自由なタイミングで顔を見せてあげると良いでしょう。

もちろん、飼い主様が仏教徒なら、四十九日、月命日などに合わせて頂いて構いませんし、神道なら霊祭などに合わせるのもよいでしょう。

自宅の庭など近いところに埋葬できたなら、毎日拝んであげると愛犬も喜ぶことでしょう。

手元供養よりも、どこか他の場所に埋葬し、定期的に供養に行く方がペットロスの軽減に繋がる場合もあります。もしもペットロスから抜け出せないようなことがあれば、納骨や散骨、合祀などの供養も考えてみてください。

犬の死亡は自治体に届け出が必要

犬は鑑札をつけて市区町村で管理しています。犬を飼い始めたとき、届け出をお住まいの市区町村に出されているはずです。

犬が死亡した場合も、飼い犬として届け出した市区町村に死亡届を提出する必要があります。
提出方法は、お住まいの自治体でご確認ください。

まとめ
  • 犬の土葬は可能だが、場所に厳しい条件がある
  • 犬の土葬のデメリットは、臭い・害虫・害獣・菌の発生の他に、引っ越すときに掘り返す必要があることもあげられる
  • 犬の土葬に関わりのある法律は廃棄物処理法や刑法などがある
  • 現代、犬を土葬するのはたやすいことではないため、火葬することをおすすめする
  • 火葬はお金がかかるが、その後、供養しやすい方法が選べる
参考文献

※1:刑法 第143条第1項(水道汚染)
https://thoz.org/law/%E6%98%8E%E6%B2%BB40%E5%B9%B4%E6%B3%95%E5%BE%8B%E7%AC%AC45%E5%8F%B7/%E7%AC%AC143%E6%9D%A1%E7%AC%AC1%E9%A0%85/
※2:廃棄物の処理及び清掃に関する法律
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000137
※3:愛犬の死亡届は必ず提出すること。もし提出しなかったらどうなるの?
https://www.seikatsu110.jp/library/pet/pt_funeral/30788/

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この記事のライター

竹田 恵

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。
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