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ペットの死

2021.05.13

2022.12.07

犬が動かなくなったとき。犬の死亡確認方法と仮死状態との見分け方

犬にも寿命があり、いつかは死んでしまいます。名前を呼んでも、ゆすっても動かない。死んでしまったと思ったとしても、安置や葬儀の手続きを考えるまえにするべきことがあります。それは犬の「死亡確認」です。これをおこない仮死状態との判別をしましょう。仮死状態の場合、まだ蘇生をおこなうことができるかもしれません。

この記事の監修者

増田 国充氏

ますだ動物クリニック院長 / 獣医師

増田 国充氏

ますだ動物クリニック院長 / 獣医師

獣医師、防災士、2001年北里大学卒
2007年ますだ動物クリニック開院。診療に東洋医療科を加え、鍼灸や漢方による専門外来を実施。運動器疾患に対して鍼灸による治療を積極的に取り入れ、県内外から症例に対応する。また、鍼灸・漢方等で国内外で講演を実施。動物看護系専門学校非常勤講師兼任。

犬が死んでしまうとき

犬の寿命は16年前後といわれています。昭和の時代では犬はとても短命であり数年の寿命でした。平成、令和と時代が進むにつれ、飼い主の飼育への意識の変化、質のよいペットフードの普及、獣医療の発展などの様々な要因によって犬は長寿化したのです。(※1)

犬の長寿化によって死因も変化していきます。かつて犬の死因のひとつであったフィラリア症などの重篤な感染症は、ワクチンや予防薬の定期的な接種、投与が常識になったことで鳴りを潜め(かつて犬の死因のひとつであった重篤な感染症は、いまも撲滅できているわけではありません。ワクチンや予防薬の普及によって、感染拡大を防いでいる状態です。ワクチン接種や定期的な予防薬の投与は必ずおこなうようにしましょう。)、現代の犬の死因には悪性腫瘍や心疾患、慢性腎臓病などの人と同じような疾患がみられるようになりました。(※2)

これらの疾患は慢性疾患であり、比較的症状がゆっくりと進みます。長い闘病の末に死んでしまう犬もいれば、水面下で悪化した体調不良が死因になることもあり、犬の死因はさまざまです。

犬が生きている動物である以上、死はいつもそばにあります。犬も私たち人間も、いずれその時がやってくるのです。この記事では、犬が死んでしまったとき、死亡確認をする方法を説明しています。また、仮死状態との見分け方と、蘇生のためにするべきことについても記述しています。

死亡と仮死の違い

犬に意識がなく、動かなくなってしまったとき、犬は死んでしまっているのでしょうか?残念ながらすでに死亡している場合もありますが、てんかん発作や、不整脈、またはショックなどによって失神、仮死状態に陥っている場合も考えられます。これらの疾患や中毒、事故による意識の消失は、生命活動が死に向かっている徴候である可能性が高く、すぐさま蘇生をおこなう必要がある場合もあります。

死亡と仮死状態を区別するためには、バイタルサインとよばれる呼吸、脈拍、体温、意識レベル、血圧などの犬の生命活動に関するパラメーターを測る必要があります。

犬が死んでしまっているときにはバイタルサインが消失し、死後硬直などの死後変化がおきますが、仮死状態では正常よりずっと低い値としてバイタルサインがみられる可能性があります。

呼吸、脈拍、体温の測り方

犬の死亡確認では、まず最初にバイタルサインのうち呼吸、脈拍、体温を測ります。呼吸数を知るためには肺を動かす身体の動きを観察します。お腹や身体全体が周期的に動いているようなら呼吸をおこなっています。正常な犬では、小型犬の場合で平常時で一分間に25回前後、大型犬で15回前後の呼吸数があるのが平均的ですが、現場の獣医師のとして仮死状態の犬では一分間に数回という非常に低い呼吸数になることを確認しております(※3)

脈拍は心臓の拍動であり、2つの方法で測ることができます。脇の下や胸に手を押し当てると、心臓の拍動がある場合には直接触知できます。また、犬の股には大腿動脈という肢の方向に向かって伸びる太い血管があり、お腹側から股関節を触るように手を押し付けると触知できます。大腿動脈での脈拍の触知は一定以上の血圧がないとできません。
仮死状態では触知できない可能性がありますが、逆に触知できるときにはまだ血圧が保持されている、つまりは蘇生にある程度の希望があるということは獣医療の現場で確認しております。

体温の測定は、動物病院ではお尻の穴から直腸温を測定します。これは体温としての正確性が高いためですが、家庭でおこなう方法としては腸を痛める危険性があるため避け、犬の体温を測定するために設計された専用の体温計を使い耳などから測定してください。正常な犬では体温は38~39度前後ですが、仮死状態や死亡直後では体温は低くなります。室温前後まで体温が下がっている場合は、仮死状態または死亡している可能性が高いといえます。(※4)

意識と縮瞳の確認

前項の死亡確認であきらかに呼吸がみられる、脈拍がある、体温が高い場合は、犬は仮死状態にある可能性が高いため、意識、縮瞳の確認は必要ないため、「仮死状態にすべきこと」の項で後述している方法で蘇生を試みてください。

意識の確認は、まず名前を大きな声で呼んでください。この際、身体を叩くことで目を覚ますこともあります。まったく反応がない場合は、ピンセットや爪などで指の間を躊躇せずつねってください。指の間には痛覚を感じる受容体が多く存在し、つねられることでとても痛いです。痛みに反応するようなら意識がある可能性が高いと判断できます。

呼吸がなく、脈拍が感じられない場合や、体温が低く意識も確認できない場合、瞳孔の縮瞳を観察します。

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監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

TPRという用語を獣医療で使います。T(Temperature:体温)、P(Pulse rate:脈拍数)、R(Respiration:呼吸数)で動物から得られる基礎的な情報であると同時に、重要なパラメーターになります。ここで、記したものは数値的な目安であり、体のサイズや年齢、動物種(犬の場合は犬種による違いも見られます)、持病の有無などによって多少の上下があります。
重要なのは、普段のTPRがおおよそどの程度なのかを知ることです。また、それぞれ測定するときにちょっとしたコツがあります。つまり、チェックの方法を心得ておけば、いざというときに限らず普段から健康状態を自宅で確認できるということになります。もっとも多くの時間を共有しているのは獣医師よりもおうちの方の方が圧倒的に多いので、飼い主さんから有用な情報が得られると治療を受ける際に大いに役立ちます。

瞳孔の縮瞳を確認する方法では、ライトの光を眼に垂直に当てます。光を当てられると反射で瞳孔は狭まります。この反応は犬が緑内障などの眼疾患で失明している場合にはみられませんが、ほとんどの犬では生きていると反射としてみられます。
眼にライトで光を当てる行為は、視覚を障害する可能性が高いため、必ず他の方法を試して反応がなかった場合のみおこなってください。

ここまでの死亡確認をおこなってなんらかの反応がある場合、仮死状態にあり蘇生を必要としている可能性が高いといえます。一方、反応がまったくみられなく、併せて身体の硬直が始まってしまった場合は、残念ながら死亡していると考えられます(公的な犬の死亡確認は獣医師のみが発行できる死亡診断書をもっておこないます)。

仮死状態のときすべきこと

動物病院への連絡

死亡確認の結果、犬が死亡しているのではなく仮死状態におちいっていると判断できたときは、蘇生をおこないます。蘇生は獣医療行為であり、動物病院で臨床に携わる獣医師や動物看護士によりおこなわれるべき危険性を持つため、まずは動物病院へ連絡をしましょう。

やむを得ず家庭で蘇生処置をおこなう必要がある場合は、大きく分けて2つあります。
1つ目は動物病院へ連絡し現状を説明した結果、獣医療関係者の指示において搬送までの間おこなう場合、2つ目は連絡がつく動物病院がなく、搬送がおこなえない場合です。

理想的な蘇生は前者であり、そのためにはかかりつけの動物病院の診察時間を把握しておくだけではなく、夜間や早朝などに診療をおこなっている動物病院を知っておくべきです。いざというときのため、夜間や時間外に救急対応している動物病院についてお尋ねしておきましょう。夜間診療病院の勤務医が犬の病歴や体調の状態を把握することで、仮死状態で搬送されたときに、より正確な治療をおこなうことができます。

家庭でできる蘇生処置

犬が仮死状態で連絡がつく動物病院がない場合、犬の命を救うために家庭で蘇生をおこないます。蘇生処置をおこなう前に知っておくべきことは、蘇生は確実におこなえるものではなく、犬が死亡してしまう危険性もあるということです。家庭での蘇生は専門家の力を直接的に借りることができないときの「最後の手段」です。

家庭でおこなう犬の蘇生処置は、保温、人工呼吸、心臓マッサージの3つがあります。仮死状態における体温低下は危険であり、体温の維持をおこなわないといけません。湯たんぽやカイロのような人肌より少し温かい温度のものを、脇や股などの太い血管が通っている場所に当て、血液を温めます。このときタオルなどで熱源をくるみ、犬が火傷をしないよう注意します。ドライヤーなどで温風を当てることも有効です。同様の理由で、直接温風が当たらないようにしてください。

人工呼吸は自発呼吸がみられないときにおこないます。まず、口を開けて舌を引っ張り出してください。舌はのどの奥に落ちることで人工呼吸を妨げます。このとき吐しゃ物のような異物は除去してください。

犬の鼻の穴に口をつけ、息を吹き込むことで人工呼吸をおこないます。肺に空気が送られ膨らむことで犬の胸部が動きます。十分に息を吹き込んだら、口をはなすことで肺から鼻を通って空気が出ていきます。この動作を自発呼吸がみられるまで続けます。

心臓マッサージは、心臓が止まっているときにおこないます。犬の心臓マッサージでは犬の右半身を下に横に寝かせ、1分間に100回前後を目安として胸部を上から圧迫します。心肺が停止している場合、人工呼吸と心臓マッサージは交互におこないます。

人工呼吸や心臓マッサージは蘇生行為ですが、それ自体によって犬の身体に損傷が発生する危険性があり、肺の損傷や肋骨の骨折などが起こり得ます。仮死状態での危険性と、身体の損傷の危険性を天秤にかけたうえで、放置すると死に至る可能性が高い仮死状態からの回復を試みる際におこなうということを忘れないようにしてください。

まとめ

  • 犬が動かなくなったとき、死亡確認をおこなう。
  • 死亡確認ではバイタルサインを観察する。
  • バイタルサインがみられるときは仮死状態である可能性が高い。
  • 仮死状態では蘇生をおこなう必要がある。
  • 蘇生を行う前に動物病院に連絡し、指示を仰ぐ。
  • 動物病院に連絡がつかない場合、家庭で蘇生をおこなう。
  • 家庭でおこなう蘇生には保温、人工呼吸、心臓マッサージがある。
監修者コメント
増田 国充
ますだ動物クリニック院長/ 獣医師

心肺が停止している場合は、それが確認されてからどれだけ早いタイミングで適切な蘇生が行われるかで救命率が大幅に変わります。見極めが大事、ということになるのですが、実際このような状況を目の当たりにして冷静に対応できることばかりではないと考えられます。
かかりつけの獣医師にまず連絡をし、状況をご説明になってその指示を受けた対応をされることが第一優先となります。生活している中でいきなりバイタルサインが著しく低下するような状況というのはそう滅多に起こるものではありませんが、体温測定や脈拍の測り方、呼吸回数など、普段の落ち着いた上でチェックしておくといざというときに役立つことがあります。

参考文献

※1:ワンコの寿命が20年を超える!? 高齢化時代の健康長寿の秘訣とは
https://www.leon.jp/lifestyle/7230(参照2021-5-12)
※2:イヌの心疾患の発生状況
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jse1981/22/Suppl1/22_Suppl1_40/_pdf(参照2021-5-12)
※3:【獣医師監修】愛犬の呼吸数の正常値や測り方は?呼吸が多くなったり少なくなる病気についても知っておこう
https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/001485/(参照2021-5-12)
※4:犬の熱がでる原因とは?考えられる病気と対処法
https://hoken.kakaku.com/pet/dog_injuries/fever/(参照2021-5-12)

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この記事の執筆者

若林 薫氏

獣医師
ライター

若林 薫氏

獣医師
ライター

麻布大学を卒業し獣医師免許を取得、大手ペットショップで子犬・子猫の管理獣医師として勤める。その後、製薬企業での研究開発関連業務を経て、ライターとして活動する。幅広い専門知識を生かした記事作成を得意とする。

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