ペット葬儀は友引でもやって良いの？

日本では人を対象とする葬儀は友引を避けることが一般的ですが、ペットの葬儀ではどうなのでしょうか？

実際には、ペット葬儀社は友引を理由にして休業することはありません。また、飼い主の中には友引を避ける方もいますが、気にしない方もいます。

なぜペット葬儀社は友引でも開業しているのか？

一般的に、人間を対象とする葬儀社の多くは友引には休業します。
しかし、ペット葬儀社では友引の日であっても営業していることが一般的です。※1
その理由は、ペット葬儀には六曜の考え方が当てはまらないからです。※2
そのため、ペットの葬儀では六曜の考え方よりも、家族が集まれるなるべく早い日程を優先すると良いでしょう。ペットの場合、飼い主がご遺体を安置するため、腐敗が進むことがあります。きれいな状態で最後のお別れをするためにも、できるだけ早い日程で葬儀を行う必要があります。

友引とは何か？六曜の概要

人を対象とする葬儀には友引が関係しますが、ペットの葬儀には関係しません。その理由は何でしょうか？
まず、六曜について簡単に説明します。六曜とは、カレンダーに記された「先勝」「大安」などの日にちを用いて吉凶を判断する慣習です。この概念は、鎌倉時代に中国から伝わったとされておりますが、一般的に今と同じように用いられるようになったのは太平洋戦争以降のようです（諸説あります。）※3
六曜には6つの吉凶があります。それぞれを解説します。

友引（ともびき）

友引の名称は、友を引き寄せる、友を呼ぶといった意味がありおめでたい行事を行うには良い日とされています。一方で葬儀においては、亡くなった友人や知人を呼び寄せる、彼らに不幸が訪れるという解釈があります。
日本の伝統的な風習や縁起担ぎにおいて、友引は重要な日とされ、冠婚葬祭などの行事の日取りを決める際には、友引の吉凶を考慮することが一般的です。
ペット葬儀の場合は家族間で行われる場合が多いため、友人を呼ばない方が多く、友引を避ける必要がありません。もちろん、友引を避けたい方は避けても問題はありません。※4.5

先勝（せんしょう）

先勝の日には、朝から活動に適した日とされ、良いことが起こりやすいとされています。新しいことを始めるのに適しており、良いスタートを切ることが期待されます。
先勝は吉日として重要視されてきました。特に冠婚葬祭や移転などの重要な行事の日取りを決める際には、先勝を選ぶこともあります。
運勢が良いのは午前中だけとされています。六曜の考え方では、「午前中」は14時までです。※4

先負（せんぶ）

先負の日には、朝から運気が下降していくとされ、失敗しやすいとされています。新しい計画や重要な行動を行うのには適さないと考えられ、慎重な行動が求められます。また、先負の日には不運が連鎖するという信念もあり、避けるべき日とされています。
先負は不吉な日として認識されています。冠婚葬祭や移転などの重要な行事の日取りを決める際には、先負を避けることが一般的です。
先負は何事も控えめに、無難に過ごす日です。先勝の逆で午後が良いとされています。※6

大安（たいあん）

大安の日には、吉凶の中で最も吉とされる日です。安定した幸運が期待され、良いことが起こりやすいとされています。新しい計画や重要な行動を始めるのに適した日であり、成功への道が開けると考えられています。
大安は非常に重要な吉日として認識されています。冠婚葬祭や移転などの重要な行事の日取りを決める際には、大安を選ぶことが一般的です。
大安に葬儀を行っても問題ありません。悪い時間帯や避けるべきこともない、安泰な一日です。※5

仏滅（ぶつめつ）

仏滅の日には、良くないことが起こりやすいとされる日です。不吉な出来事やトラブルが発生しやすく、冠婚葬祭などの重要な行事には避けることが一般的です。
仏滅は不吉な日として広く認識されています。そのため、重要な行事の日取りを決める際には、仏滅を避けることが一般的です。

赤口（しゃっこう／せきぐち）

赤口の日には、特に厄介なことが起こりやすいとされる日です。
冠婚葬祭などの重要な行事には避けることが一般的であり、注意が必要な日とされています。そのため、行事の日取りを決める際には、赤口を避けることが一般的です。

友引を避ける（別日にする）際はご遺体の腐敗に注意

六曜にはそれぞれ意味があり、友引は葬儀には適さない日であることは確かです。
しかし、ペットの葬儀においてはその限りではありません。ペットの葬儀は家族だけで行われることが多いため、六曜よりも大切なのは家族に見守られてお別れをすることではないでしょうか。
それでも友引を避けたい場合は、ご遺体の腐敗に注意してください。適切な安置が必要であり、清めた後は頭とおなかを中心に保冷剤で冷やし、冷暗所に移動させましょう。このような処置をしても、冬場では2～3日、夏場では1日～2日が限度です。

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ペット葬儀の日取りを決める際の注意点

友引を避けるかどうかよりも前に、ペットの葬儀はいつ行うのが適切か考える必要があります。

家族が集まれる日を優先する

日本では、多くの企業がペットの葬儀を忌引の対象としていません。それでもペットは、家族全員に見守られて旅立ちたいと思うでしょう。まずは家族が集まれる日を優先して葬儀の日取りを決めましょう。

ペット葬儀社の予約を確認する

日程が決まったら、ペット葬儀社に予約を取ることが重要です。予約なしで対応してくれる場合もありますが、日程が確定している場合は予約をしておくことで安心です。

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まとめ

• ペット葬儀は友引の日でも行うことができます。
• ペット葬儀には六曜の影響はありませんので、できるだけ早い日程で火葬を行うことが望ましいです。
• 六曜は日にちの吉兆を判断する習慣の一つです。
• 「友引」とは「友を引き寄せる」「友を呼ぶ」という意味があり、故人が友を呼ぶと信じられているため、葬儀を避ける習慣があります。
• ペットの火葬の日程を決める際には、ご遺体がきれいな状態でお別れできる日程と、家族が集まれる日程を優先すると良いでしょう。

よくあるご質問

• Q

  友引って何ですか？

  A

  友引は、中国から伝わった「六曜」の一つで、日本では主に冠婚葬祭の日取りに影響します。

• Q

  なぜ葬儀は友引を避けるのですか？

  A

  漢字の意味がその理由です。友引は友から幸運を引き寄せる日とされ、葬儀に来た友人が不幸になるのではないかという考えから、友引に葬儀を避ける習慣が生まれました。

• Q

  ペットの葬儀を友引に行っても良いですか？

  A

  はい、問題ありません。ペット葬儀は家族だけで行われることが多く、かつペットのご遺体を保管できる期間が限られているため、友引の日でも行うことができます

• Q

  ペットの葬儀社の休みは友引ですか？

  A

  いいえ、友引であっても原則ペットの葬儀社は通常営業しています。年中無休の葬儀社も多いです。

• Q

  友引にペットの葬儀をする飼い主はいますか？

  A

  はい、いらっしゃいます。家族が揃う日やペットの状態を考慮して、友引に葬儀を行う飼い主もいます。もちろん、友引を避ける飼い主もいます。