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ペット火葬

2024.03.06

モモンガの火葬や死亡後の流れと葬儀費用について

モモンガの死亡確認方法からご遺骨の供養方法までの費用をまとめました。特に火葬については、プランによってサービス内容と費用が変わります。さらに、自治体と民間業者の違い、移動火葬と固定炉での火葬の違いなども詳しく解説します。

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ポイント

モモンガ(フクロモモンガ)の火葬は、自分に合った業者を選び、後悔のないお別れをすることが大切です。そのためにも、まずは適切な安置をしてから、ペット火葬について知る必要があります。
例えば、安く済む火葬を探している場合は、自治体での火葬がおすすめです。ただし、自治体の火葬は自治体によって対応が異なり、要望に沿った供養ができない場合もあります。
ペット火葬業者であれば自宅での火葬、霊園でのセレモニーなど、供養の選択肢を増やすことができます。こうした特徴を知ったうえで、良い葬儀・良いお別れにしましょう。

モモンガ(フクロモモンガ)の死亡確認方法

フクロモモンガに万が一のことがあったら、まずは死亡確認をしてください。
その方法は以下のとおりです。

  • 意識の確認:触ったり声をかけたりして、意識が戻るかどうかを確認します。
  • 呼吸の確認:胸が上下に動いているかどうかで判断できます。
  • 歯肉の色の確認:貧血や低血圧を起こすと蒼白色に、低酸素症だと紫(チアノーゼ)に変化します。
  • ピンクの歯肉を指で押して確認:1~2秒でピンク色に戻るかどうかを確認します。戻る時間が長いと、血圧低下や末梢循環の悪化が考えられます。

これらのうち、何かひとつでも異常があれば、必ず獣医師の診察を受けてください。※1

モモンガ(フクロモモンガ)の安置について

残念ながらフクロモモンガが亡くなっていたら、遺体が傷まないように適切な安置をし、できるだけきれいな状態で火葬ができるようにしましょう。

小箱や保冷剤などの用意

フクロモモンガの安置に必要なものは以下のとおりです。

  • モモンガの体に合う少しゆとりがある大きさの箱
  • 保冷剤
  • 綿100%のタオルやガーゼ
  • 新聞紙などの水分を吸収するもの、化学繊維が使われているペットシーツを使う場合は火葬前に取りだすようお願いされる場合があります。

ポリエステルやビニール素材などの化学繊維とご遺体を一緒に火葬してしまうと、有害物質が発生する可能性があるため、箱に入れるものは、副葬品を含めてなるべく天然素材のものを選びましょう。

からだを清めて安置をする

フクロモモンガに限らず動物が亡くなると、肛門や口などから体液や排泄物が出てくることがあります。
これらをよく絞ったタオルやガーゼで都度ふき取り、毛並みを整えてあげましょう。汚れが付着しているとより腐敗が早まるためです。
そして、やや丸まって寝ているような体勢にしてあげる必要がありますが、このとき、死後硬直をしていたら無理に動かさず、死後硬直が解けるまでそのままにしてあげてください。
まぶたも閉じられたら閉じてください。閉じない際は、ガーゼなどで覆ってあげましょう。

冷暗所に移動させる

ご遺体をタオルなどの布で包み、新聞紙を敷いた箱の中に寝かせます。
腐敗は頭とおなかから始まるため、ここを中心に保冷剤を置き、こまめに替えてください。
ご遺体に水分が付着すると、腐敗が早まるためです。

そして、箱ごと冷暗所に移動し、夏場は冷房を使用してください。

モモンガ(フクロモモンガ)の火葬プランと費用について

ペット火葬は大きくわけて3つから選べます。
それは、民間業者による移動火葬と固定炉での火葬、そして自治体です。

移動火葬は、セレモニーカー(移動火葬車)と呼ばれる火葬炉を積んだ車で火葬をします。
固定炉での火葬とは、ペット霊園やペット可の寺院などでの火葬を指します。
自治体の火葬については後述しますが、民間業者による火葬とは別と考えてください。

各種火葬プランは移動火葬と固定炉での火葬ともに同じですが、費用が変わります。
ここでは移動火葬と固定炉での火葬におけるプランと費用相場をお伝えします。
ペット火葬の費用は、一般的に、体重で決まります。ここでは、一般的なフクロモモンガの体重95~160gでの費用相場を記載します。※2

合同火葬

合同火葬とは、他のペットと一緒に火葬を行い、そのまま合同墓地に納骨されるプランです。返骨はできませんので注意をしてください。
合同火葬の場合は火葬の立会はできません。
葬儀費用を抑えたい方や時間がない方、他のご家族のペットと一緒に火葬したい方に向いています。
費用相場は8,500円~です。

引取り個別火葬

引取り個別火葬は返骨されますが、火葬には立ち会わないプランです。
火葬業者が自宅にご遺体を引取りに来るか、ご家族がペット霊園などに連れて行き、後日ご遺骨が返骨されるまでお別れです。
ご遺骨は手元に残したいけれど時間がない方や、どうしても火葬に立ち会うのがつらい方におすすめです。
費用相場は15,400円~です。

立ち合い個別火葬

立ち会い個別火葬はご家族が火葬に立ち会ってお骨上げを行い、返骨されるプランです。
火葬当日に全てが行われるため、火葬からすぐにご遺骨を手元にかえしてほしい方や、より手厚いお見送りをしたい方におすすめです。
費用相場は17,600円~です。

ペット火葬の違いと選び方について

ペットの火葬は前述のとおり移動火葬と固定炉での火葬、自治体の3種類あります。
それぞれの違いとともに、火葬業者の選び方を解説します。

自治体と民間の火葬業者の違い

ペットの火葬は自治体でも行っています。費用は数千円で済むため安価ですが、対応は自治体によってさまざまです。中には手厚い供養とは言えない対応の自治体もあるため、注意が必要です。

例えば、青森県五所川原市ではペット専用の火葬場があり、ご家族による火葬の立ち合いやお骨上げ、返骨が可能です。東京都豊島区では豊島清掃事務所が引取り、火葬の上合同埋葬されるため、返骨や火葬の立ち合いはできません。
愛知県名古屋市では、斎場での火葬も可能ですが、ごみと一緒に焼却するより安価なプランも選べます。
また、東京都国分寺市ではペットの遺体の処置は民間(動物専門の火葬場)に依頼するよう促している自治体もあります。※3

このように、自治体の火葬は民間よりも安価かつ近場でできるという特徴がありますが、自治体により対応が違います。少なくなったとはいえ、ご遺体をゴミと一緒に焼却処分する自治体もいまだにあります。

一方、民間の火葬業者は、移動火葬やペット霊園、寺院を含めて自治体よりも費用は高いものの、より手厚い供養が可能です。中には人間のお別れと同じように葬儀(セレモニー)を付けられるプランもあります。
送迎も用意されている業者が多いので、車がなくても利用できる施設もあります。

移動火葬と固定炉での火葬の違い

移動火葬は移動火葬車(セレモニーカー)で火葬をするため、火葬業者が自宅まで来てくれます。移動火葬であれば、慣れ親しんだ自宅やその近辺で火葬が可能です。
業者によってはスタッフによる読経や祭詞が可能なところもあるので、ご希望の場合は各業者に問い合わせてみてください。
自宅周辺で火葬をしたい方や、移動手段がない方など、移動火葬は柔軟な対応が可能です。

固定炉での火葬(ペット霊園、寺院)の特徴は、火葬後すぐに納骨が可能なお墓などを完備している施設や、僧侶による読経が可能な施設もあることです。さらには、セレモニーホールや待合スペースなどを完備している施設もあるので、人間のような豪華な施設で葬儀をしてあげたい方や、火葬後すぐに納骨をしてあげたい方におすすめです。
費用については立地により変動するため、移動火葬よりも高い施設もあれば、同程度の施設もあります。

民間火葬業者の選び方

自治体の火葬と違い、民間の火葬業者はさまざまなサービスや価格を用意した業者が数多く存在するため、自分に合った業者を選ぶ必要があります。
さらに、業者を選ぶ際は価格やサービス面だけではなく、安心して依頼できるかどうかも判断しなければなりません。

この方法は、ホームページで以下の内容を確認することで解決できます。

  • 連絡がつく電話番号や住所が記載してあるか
  • 料金の記載が明確か
  • サービスの内容がわかりやすいか
  • スタッフの情報や様子が載っているか

まずはこれらの情報を確認したうえで、自分が望むサービスがある業者かどうかを確かめてください。
そのうえで、メールではなく必ず電話で問い合わせてみましょう。そうすることで、スタッフの対応を確認できます。親身に話を聞いてくれるか、言葉遣いは適切かなどを冷静に判断しましょう。少しでも嫌な気分になったら他の業者も検討しましょう。

こうして絞っていき、最終的に自分に合った火葬業者を選ぶことが大切です。さらに、当日のスタッフの対応が悪かった場合はキャンセルをする勇気も大切です。
後悔のないお別れをすることを何よりも優先しましょう。

ペット火葬(葬儀)の流れ

火葬の流れはプランによって変わります。

合同火葬の流れ

  1. お迎えあるいはご遺体のお持ち込み
  2. お別れ
  3. スタッフによる火葬
  4. スタッフによるご遺骨の合同埋葬

引取り個別火葬の流れ

  1. お迎えあるいはご遺体のお持ち込み
  2. お別れ
  3. スタッフによる火葬とお骨上げ
  4. 返骨

立ち合い個別火葬の流れ

立ち合い個別火葬の流れは、移動火葬と固定炉での火葬により違いがあります。

移動火葬の場合

  1. 自宅へスタッフが訪問
  2. ご自宅あるいは近隣の開けた場所でお別れ
  3. ご家族立ち会いで火葬
  4. ご家族によるお骨上げ
  5. 返骨

ペット霊園(寺院)での火葬の場合

  1. ご家族がご遺体とともに来園
  2. セレモニーホールなどでお別れ
  3. ご家族立ち会いで火葬
  4. ご家族によるお骨上げ
  5. 返骨
  6. 納骨(希望者のみ)

ご遺骨の供養方法

引取り・立ち合いを問わず、個別火葬を選んだ場合はご遺骨の供養が必要です。
供養方法は4つあります。

納骨

フクロモモンガの納骨は、お墓・納骨堂・合同墓地から選べます。
お墓はペットだけを納骨するペット霊園の個別墓か、ペットと一緒に眠れるお墓の2種類あります。ペット霊園の相場は100,000~300,000円ですが、ペットと一緒に眠れるお墓は120~300万円と立地や広さなどによりさまざまです。

納骨堂はペット霊園が主な施設ですが、一部人間の納骨堂でもペットと一緒に入れるところもあります。費用相場はペット霊園の場合で年10,000円~です。

合同墓地はペット霊園か、人間の霊園の一角で行われます。他のペットと一緒に納骨されるため、一度納骨したら二度と元には戻せません。年間管理費は不要な場合が多く、10,000円ほどが相場です。

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散骨

ペットの散骨は遠洋で行う海洋散骨が主流です。
海洋散骨は、故人のご遺骨とともにペットのご遺骨を散骨することも可能なので、自然の中で一緒に供養をしてあげたい方には特におすすめです。

ただし、海洋散骨は対応している業者に申し込む必要があります。各種サービスと費用は以下のとおりです。
業者による代理散骨:50,000円ほど

また、散骨をする前にご遺骨を粉状にする「粉骨」を行う必要もあります。

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埋骨

ご遺骨を土に埋める供養のことを埋骨と言います。
土葬は土に還るまでに長い時間を要すうえ、臭いや害虫・害獣リスクがありますが、埋骨ならばこれらのリスクが軽減されます。
ただし、埋骨は行える場所が限られます。

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手元供養

手元供養とは、ご遺骨を家の中で供養することを指します。
供養方法は自由です。手元供養用の供養台や仏壇などを購入しても良いですし、何も買わなくても供養はできます。
ペットのことを一番知っているご家族の手で供養方法を考えてあげられる方法とも言えます。

また、手元供養はペットが生きていた頃と同じように話しかけながら供養ができる反面、ペットロスが重症化する原因のひとつと考えられています。
ペットの死が現実だと思えない、ペットがまだ側にいるような気がしてしまう、こうした感覚がペットの死を受け入れにくくするためです。数年で他の供養方法に変更することをおすすめします。

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ご遺骨を残さなかったときの供養方法

合同火葬を行うと返骨はされませんが、そのまま合同墓地に納骨されます。
そのため、合同墓地に行けばいつでも供養が可能です。ご自宅でも供養をしたいときは、写真を飾ってお供えものをしたり、手を合わせたりしてください。

ペットロスについて

ペットロスとは、ペットが亡くなったことで精神的・身体的にダメージを負うことを言います。

克服方法は以下のとおりです。

  • 悲しむこと
  • ペットのことを忘れようとせず、思い出に浸ること
  • 誰かと話し、相談をすること
  • 供養、葬儀や火葬をしっかり行うこと
  • 納骨をし、お墓参りをすること
  • 食事・睡眠をとり、規則だたしい生活を心掛けること

症状は個人差がありますが、悲観的になったり罪悪感があったり、不眠やパニック、疲労感、摂食障害など多岐にわたります。これらの症状が慢性的に強くなると、ペットロス症候群と呼ばれます。
そして、うつ病につながることもあるため、つらいときや症状に緩和がみられないときは、専門医を頼ってください。

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まとめ

  • フクロモモンガに異変があったら、意識・呼吸・歯肉の色の確認と、ピンクの歯肉を指で押して、色が戻る時間を確認しましょう。
  • フクロモモンガが亡くなっていたら安置をし、火葬業者に連絡をする
  • フクロモモンガの火葬は大きくわけて動火葬と固定炉での火葬、自治体の3つ
  • 火葬プランは合同火葬・引取り個別火葬・立ち合い個別火葬の3種類
  • 自治体での火葬は自治体によって対応が違うため、詳しく調べる必要がある
  • ご遺骨の供養は、納骨・散骨・埋骨・手元供養から選べるが、手元供養は数年で他の方法に切り替える方が良い

よくあるご質問

  • Q

    モモンガが死んだらどうすれば良いですか?

    A

    まずは死亡確認をし、亡くなっていたらおからだを清めて安置をしてください。死亡確認方法は、意識・呼吸の有無の他、歯肉の色はピンクかどうか、ピンクの歯肉を指で押してみて、1~2秒でピンクに戻るかどうかを確認してください。※1

  • Q

    モモンガって突然死したりしますか?

    A

    モモンガは突然死が多い動物です。その理由はストレスに弱いことと、敵に悟られないように弱っているところを見せないためです。飼い主が気づいたときには手遅れになっていることも多いため、よく観察してあげる必要があります。

  • Q

    モモンガってストレス行動とりますか?

    A

    モモンガは群れで生きる動物なので、単独飼育でストレスを被ることがあります。他に、食事が合っていないなどの理由でストレスを重ね、自傷行為に走ってしまう動物です。ただし、炎症などがあるからと言って、必ずしも自傷行為が原因ではなく、ダニなどの感染、末端壊死症などの病気の可能性もあるため、必ず獣医師の診察を受けてください。 

  • Q

    モモンガを火葬したら骨は残りますか?

    A

    残ります。

  • Q

    モモンガを火葬したいですが、お金がありません。一番安いプランは何ですか?

    A

    引取り合同火葬が一番安いプランです。

参考文献

※1:フクロモモンガの疾病(閲覧日:2024/2/28)
http://www.mone-pet.com/blog/2013/01/post-255-432446.html
※2:フクロモモンガ 詳細情報(閲覧日:2024/2/28)
https://pets-kojima.com/library/zukan_small/detail/id=25017
※3
五所川原市ペット火葬(閲覧日:2024/2/28)
https://www.city.goshogawara.lg.jp/kurashi/kurashi/pettokasou.html
死体処理について(閲覧日:2024/2/28)
https://www.city.toshima.lg.jp/212/1803261129.html(2022/4/28)
ペットが死亡したときは(閲覧日:2024/2/28)
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000006299.html(2018/4/1)
犬や猫が死んでしまったら(閲覧日:2024/2/28)
https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/kurashi/1011090/1011339/1007875.html(202/1/6)
※4:フクロモモンガの末端壊死症(閲覧日:2024/2/28)
http://www.mone-pet.com/blog/hukuromomonga/

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この記事の執筆者
執筆者

竹田 恵氏

ペットシッター士
ライター

竹田 恵氏

ペットシッター士
ライター

2017年よりライターとして活動中。子供の頃から動物好きで、猫、ハムスター、うさぎの飼育経験あり。現在はシーズー犬と一緒に暮らしている。犬は他の動物と比べて人間と密な生活になるため、ペット関係の資格を取得した。

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